前の話で
俺の転校した理由は親の離婚だと言った
しかし、その離婚原因は
全て俺にあるんだ
俺は元々女に興味がなかった
だからと言って男に好きな奴がいる訳でもなかった
中学一年のときに好きな奴が出来た
俺が好きになったのは男だった
最初は何かの間違いだと思った
でも好きな気持ちは変わらなかった
自分は変なのでは?と思いネットで色々調べた
そこで初めて自分がゲイだということを知った
男同士で付き合っている人もネットの中にはいた
少し安心したが
俺の初恋が男だっただけで、もしかしたら普通に女も好きかもしれない
少しそう考えて周りの男子に聞いたんだ
輝琉
女子の事好きになる時ってどんなとき?
優弥(ゆうや)
唐突だなぁ(笑)
優弥(ゆうや)
人それぞれ違うと思うけど
優弥(ゆうや)
俺は何か優しくしてくれたり
優弥(ゆうや)
あと目が合った時に微笑まれたりしたら好きになっちゃうかな
輝琉
(?)
輝琉
(俺には分かんない……)
優弥(ゆうや)
それと元気がある子かな!!
輝琉
そ、そうなんだ
優弥(ゆうや)
何でこんな事聞いたんだ?
優弥(ゆうや)
何かあったのか??
輝琉
ううん!何でもない!
輝琉
ありがとう!!
優弥(ゆうや)
おう
優弥は俺の幼なじみだった
凄い優しくて明るい奴だった
そして改めて俺は女に興味がない事が分かった
ゲイだと知られたく無いからこれを隠しながら学校生活を送ろう
そう思っていた
母
輝琉って男の子が好きなの?
唐突に聞かれた
俺は背筋が凍りついた
輝琉
(何故そうだと分かった?)
輝琉
(何故俺がゲイだと分かった?)
輝琉
(誰にも言ってないぞ?)
俺は焦っていた
でも母は
とても優しい目でこっちを見ていた
輝琉
(言って大丈夫なのか?)
俺は震えていたが勇気を振り絞って言った
輝琉
そう
輝琉
俺は男が好き……だと……思う
こう言った瞬間父の目の色が変わった
俺は母に唐突に男の子が好きなの?と聞かれ
自分は焦って
父の様子まで見る余裕がなかったのだ
父
おい!!
父
嘘をつくな!!
父
男が好きだとか変だろ!!
父
何を言ってるんだ!!!
輝琉
……
母
やめてくださいお父さん。
母
これは輝琉の個性です
父
個性?
父
馬鹿なのか??
父
だいたい男が男を好きになるのは変だろう!!
父
何を言ってるんだ!!!
この瞬間俺は殴られそうになった
幸い母がしっかりとガードしてくれたおかげで
無傷で済んだ
しかしこの日から毎日
父の暴言と暴力が家の中に響き渡っていた
そして1週間後離婚する事になった