気づけば窓の外は色鮮やかなオレンジに染っていた。
窓からは綺麗に夕日が見えた。 鳥が数羽飛んでいて、絵に書いたような風景が広がっていた。
"あとどれくらいこの景色をゆあんくんと見れるのか"
それだけが僕の頭を揺らしてグッと涙を堪えた。
ずっと鈍い咳をし続ける僕を心配したのかゆあんくんは 僕の背中にポンッと手を置いた
赤城 柚杏
ゆあんくんはそう言って眉を垂らした。
蒼田 直輝
蒼田 直輝
返事の後、間髪入れずに僕が声を上げた
蒼田 直輝
僕はそんなことをサラッと言い流した。
でも、ゆあんくんはそのまま黙っていた。
蒼田 直輝
赤城 柚杏
またゆあんくんは僕の言葉に被せて言った
移植はあげようと思ってできるものでは無い。
まず、移植の相手は条件が揃わないと出来ない
そして大きな負担がかかる。
そんなことはゆあんくんだって分かってるはずだ。
それに___
僕は母の遺伝で 心臓が弱い。
これがさっき僕が言いかけたこと。
そして、誰にも言ってこなかったひみつ。
蒼田 直輝
蒼田 直輝
赤城 柚杏
赤城 柚杏
赤城 柚杏
ゆあんくんはそう涙を流して言った。
自分の病室。ゆあんくんがこの場に居ない寂しさ。
数十メートル先にゆあんくんは居るのに、自分の病室は空気が重くて。ゆあんくんの言葉がずっと頭に残っている
電気も付けずにベッドに潜り込んだ。
今日一日で色んなことがおこった。
そんなことを振り返ってみた。
__なおきりさんは
大切な人だから___
♡110 NEXT…
コメント
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みこの終わり方続きが気になるようになってるーー すごく今うずうずしてる