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清々しい気分でリビングのドアをぶち破るも、他に誰も居ない。

2階だろうかと思い、階段を登って行った。

今日こそはとらんくんのドアの前に立ち、軽くドアを2回叩いた。

霧川 莉緒

らんちゃん?

返事無し。

姉ちゃん泣くぞ。

霧川 莉緒

制服置いとくよ?

誰かに殺されたんかってくらい静まり返った部屋。

え、殺されてないよね?

不安を抱えながら1つ横に行き、ドアを2回叩く。

霧川 莉緒

いっちゃん?

またしても無言。

こいつも殺されたか、

いやいや諦めるな霧川莉緒。

きっとあだ名で気づきにくいだけだ。

名前で呼べばしっかり......

霧川 莉緒

い、いるまさん?

霧川 莉緒

.........

だめだこれ。

こいつも死亡してた。

霧川 莉緒

制服、置いとくね?

まぁ、いっちゃん怖いし、

あんまボケずに次行こ。

私は隣のみことくんの部屋のドアを2回叩いた。

霧川 莉緒

みっちゃーん?

やはり無音。

やばい、今のところ3人死亡してる、

私が言葉を発せようとしたその時、

静かなドアがガチャリと開き、

みこと

どうしました...?

みことくんが明らかなるダル着を着て出てきた。

霧川 莉緒

これ、制服ね!

霧川 莉緒

ネクタイ、赤でよかった?

ダル着とはいえ、あまりにも鎖骨が見えすぎている。

私はあまりのかっこよさと可愛さで鼻血が出てぶっ倒れそうな衝動を押し堪えながら話すつもりが、少し早口になる。

みこと

...はい、

みこと

ありがとうございます......

みことくんが私にも微笑んでくれた。

きゃわいい。

霧川 莉緒

いえいえ!

次はすちくんかな、と隣の部屋に移動しようとした時、

みことくんが口を開けた。

みこと

......すちくんなら、

みこと

今、寝てますよ、

そう言うと、ドアの端に寄りかかった。

霧川 莉緒

え、ほんと!?

みこと

......渡しときますね。

こんな私にも優しい微笑みを浮かべながらそう呟く。

霧川 莉緒

ありがとう!!

霧川 莉緒

じゃあお願いね!!

霧川 莉緒

ここ2着置いとるけん!

みこと

はい、

何となく胸が苦しくなるのを感じて、咄嗟にドアを閉めた。

霧川 莉緒

......は、

まず思ったのは、

ばりええ子やんなんなん?

霧川 莉緒

しかもすちくんに渡してくれるなんて...!!

霧川 莉緒

なんて聖人なんだ...!!

変な事ほざいてるとまた怒られる。

という事で黙ってなつくんの部屋の前へ行くことにした。

心を落ち着かせ、ノックをする。

霧川 莉緒

なっちゃん!!

なつ

うるさ...

なつ

辞めろよお前......

フラグだった☆

こういう展開なのはまぁ予想出来た。

ツンデレも悪くねぇな。

霧川 莉緒

せ、制服置いとくよ?

私は恐れながらも何とか声を絞る。

なつ

勝手にしろ、

帰ってきた答えは客観的に見れば最悪。

けどまぁ悪くないだろう(?)

霧川 莉緒

はーい!

最後にこさめくんのドアの前に立ち、ドアを2回叩いた。

霧川 莉緒

こっちゃん居るー?

こさめ

あ...え......?

いるま

なんだよ。

戸惑ってるこさめくんの後ろから、いるまくんの低い声が聞こえてきた。

どうやらいるまくんとらんくんはこさめくんの部屋に居るようだった。

霧川 莉緒

あ、いっちゃんとらんちゃんも居る感じかな?

いるま

居るけど、

返事がクソ素っ気ねぇ、

つか生きてたんだ、良かった良かった。

霧川 莉緒

ん、りょーかい、

霧川 莉緒

部屋ん前に制服置いとくけんな!

そう元気そうに言うと、こさめくんが反応してくれた。

こさめ

......ありがとう...ございます...

霧川 莉緒

どーいたしまして!

毎回思うけどこさめくん声きゃわちいんだよなぁ、

やべぇんな事言ってたらいずれ引かれる((

いるま

......おい、

いるま

ただ服買いに行くだけなのに妹も付き添いってどういうことだよ。

1番聞かれたくないこと聞かれた。

理由決めてねぇんだよなぁ((

そう思いながらとりあえず適当に話した。

霧川 莉緒

どういうことって、

霧川 莉緒

今ん時代逆ナンとかあるけん

霧川 莉緒

最低でも男女2人居った方がいいやん?

追筆 『今彼女が言っていることは全て適当です。』

いるま

はぁ...?

いるま

俺が言ってんのはそうじゃなくて...

あー絡まれた、

やばい死んだかも(?)

霧川 莉緒

後、莉紗はあー見えて優しいけん。

いるま

......は、

これは事実。

莉紗はきゃわいくて優しい自慢の可愛い可愛い妹なのです((

彼女はあくまで ツンデレなのです

霧川 莉緒

とりあえずお願いね!!

いるま

ちょ、おい...!!

逃げるが勝ち。

ライスシャワーみたいにな!

HAHAHA!!!((

この後階段から落ちました

弟達が信じられないくらい冷たいけどなんか変だから興味本位でアタックしまくってみた

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