寒桜
静かに佇む探した少女はそこにいた。
黄金
黄金の言葉を遮るように、爽介が口を塞ぐ。 見つかってはならないと行動で示すかのように
湊介
少女の側には、何時ものお茶会で出されていたお茶菓子や、置かれていたテーブルのような化物が少女を守るように、こちらを睨んでいる
黄金
湊介
その時彼は答えられなかった。答えることが出来なかった。 彼はまさに、蛇に睨まれた蛙も同然なのだから
湊介
黄金
短い言葉もその時は長い説明のようだ。一秒が1分にも感じる
正確に言えば短くした言葉はもう途切れていた
とでも言うべきか
二人の兄妹はすでにその場にいないのだから
寒桜
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