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伊瀬谷家

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伊瀬谷家

1 - 伊瀬谷家

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2018年06月08日

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6月17日

アスファルトを焼き尽くすほどの日差しが突き刺したその日

午後2時37分

いつも通り、家の円丸テーブルの上には白い粉の入ったパケが置かれていた。

タバコと酒の匂いが充満する蒸し暑い部屋の中に一人何かが蠢いていた。

山本だ…

私は今だにこの家に通っていた。

山本治之

まぁ、座っとけ…

山本治之

すぐにアイツはくるさ…

部屋は薄暗かった

電気も何もつけず、ただ厚いカーテンの隙間から微かな光が差し込んでいた。

部屋の中を照らしている唯一の光だ。

午後2時45分

突然彼はキッチンに向かい叫び始めた。

山本治之

おい!菜穂子!

山本治之

早く何かもってこい!酒でもなんでもいいから!

その瞬間スタスタと女性がこちらに向かって歩いて来た。

菜穂子だ…

彼女はモデルの仕事をしていたらしい。

月に数社、いや数十社という契約を貰ったこともあると言う。

モデルだったということもあり、とてもスリムで細い顔立ちにいい感じの顔のバランスだ、

私は、何年前のものかわからないような伊瀬谷家の写真を見て思った。

菜穂子といえば今は…

全体的にげっそりとしており、顔色も悪く、明らかに変色した髪の毛が絡み合い

綺麗事でも美しいと言えない様姿をしていた。

彼女をこうさせたのも、アレのせいだろう。

菜穂子

お、お待たせしました。

私は、すぅっとお辞儀をして彼女の持ってきた、湯のみの中を覗いた。

湯のみの中には何も入っておらず、底に埃が少し溜まっているのであった。

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