彼女の同担断固拒否！！！

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俺と2人っきりだからか、目を白黒させるいむ。

ほとけっちは多分、あれだ。

自分から近付くのは気にしないけど人から来られると照れるタイプ。

大真面目に、本気で、非常に、可愛いが過ぎると思う。

まぁいむに可愛いって言うとバカにしてんの？！って怒られるから言わないけど

口をパクパクさせて、半放心状態。

やっぱりまだ早かったかな、と思い至り、腕を解こうとすると、引き止められる

緊張からか、うるうるした瞳で、俺の手を握り、そう宣言するいむ

…破壊力……

今度は不安そうにこちらを見あげる

…は？

今、なんて

俺のことが大好きだから嫌われたくない？？

可愛いのもいい加減にして欲しい。全世界の可愛さをかき集めてもこれに勝るものなんて見つかる気がしない。

これ以上喋られたら色々と崩壊する

いやもう崩壊してるも同然だ

だって冷静に考えて

俺の腕の中で、上目遣いにきゅるきゅるした瞳を揺らして、俺の事を好きだと言う

…これ抱いていいよね？うん

これで何回目だろう、この展開。

皆そんなにジャージが好きなんか…？

そろそろ断るのも億劫になってきた

どうにか人混みを抜けたい

周囲を見渡すと、見覚えのある双葉が目に入る

俺は着ていたジャージを脱ぎ、ないこの方に投げる

そう言って去っていく先輩たち

ないこがジャージを返す

俺はずびずび鼻をすするないこに上からジャージを着せる

俺はその場を走り去る

なんで俺、あんなこと…

でも、ジンクスの話を聞いたら、なんか、ないこに着せたくなって