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天国って知ってますか。
それは一体どこにあるのですか？
天国がある保証ってなんですか？
なぜみんな信じる事ができるのですか？
悪魔は言った
天国など存在しないと。
全て人間が立ち上げた妄想だと
くだらない。
くだらないくだらないくだらないくだらない
くだらない
人間は本当に面倒だ
心情が少しも理解ができる気がしない
なぜ自分だけが
こんなに苦しんでいるのか
分からない
自分だって
そんな夢みたいな世界があるなら
行ってみたかった
悪魔の声はとても小さく
今にも押し潰れそうな声をしていた
彼の名前は誰も知らない
知る術もない
誰も知ろうともしない
悪魔はいつもひとり ぼっちだった
天使は言った
みんなに言った
言い回った
天国はとても素敵な場所だと
人間は天国を知らなかった。
知る術がなかった
天使の言葉を信じた
きっと楽しい場所なのだと。
天使は笑った
ニコニコと笑った
幸せそうに
彼女の目から見た天国は
どんな世界だったのか
誰も分からない
分かる術もない
天使はまた笑う
笑う
笑い続ける
そして人々に告げる
天国だけは平等だ
何があっても平等だ
そりゃそうさ
なんでもバレるさ
なんでも切り捨てられるさ
罰せられるさ
だって
神がついているのだもの。
平等ってなんなんだよ
なんで。自分だけこんな
辛い思いをしないといけないんだよ
なんで、
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
顔
性格
親
友達
環境
設定
世界
転がされてるのか。
俺らは
全て手のひらの上で
助けを求めても誰も
助けてくれない
この世界で
生きているのか
