SixTONESの紅一点

Ｎｏ．１２

#すとーんずラブの日

北斗は記念日を 作るのが好きだ。

小さな頃から、 私が自転車に乗れた記念日、 私が百点取った記念日、 私がもう一緒にお風呂に 入らなくなった記念日…

もう何かに付けて 記念日を設定している。

今となってはもうそれが 何月何日だったか、 忘れてしまっているけれど 「じゃあ今日は記念日だね！」 と笑う姿は覚えていて。

これまでの人生で どれだけの記念日が 出来ただろう。

３６６日、 埋め尽くされちゃうんじゃ ないか。

　これを聞いた途端、真っ先に 北斗らしいなと思った。

どうしよう、困った とでも言いたげな、 大袈裟すぎる表情でこちらを 見る北斗は至って本気らしい。

確かに。

妙に説得力があるけれど、 納得してしまって いいんだろうか。

そう言ってぎゅうっと 抱きしめられる。

得意げな北斗を見ると、 こんな記念日も悪くないなぁ、 なんて、わたしも絆されて いってしまって。