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涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
生き物は必ず体を持って生まれてくる
どんな植物も、動物も
もちろんそれが当たり前だ
だが、たった一人だけ
例外がある
その生物の意識はとても人間に近く
人間との違いは体の有無だけだ
ただただ何かの間違えの結果
体を持たずして生まれてきた者のことを
神は"精霊"と呼んだ
精霊には自我があった
そして精霊は人間の体をずっと求めていた
そんなある時、声がした
女の子
女の子
精霊はなんと贅沢なと思った
そして、要らないというのなら
自分がもらってしまおうと企んだ
精霊
幸い、女の子は快諾した
そんなことから精霊の新たな人生が始まった
精霊は何らかの事情を抱え
苦しむ人々の体を許可を得て乗っ取った
精霊は自由に動かせる体を手に入れ、
人間は気ままで楽な暮らしを手に入れた
精霊はお互いwinwinな関係を築いた
「人生代行サービス」
別れの時、人々は皆精霊に
感謝をこれでもかと示していたそうな
精霊
ある所に少年がいた
その少年はクラスメイトからのいじめに苦しんでいた
友達からいじめを隠すことに四苦八苦して
今度はその友達に見限られ一人になった
そんな少年に精霊は聞いた
精霊
すると少年は
少年
と答えた
この少年は今までのどの人とも違っていた
精霊はその少年から
おんりという名を授かった
それだけでもおかしな話だが
少年は他にも不思議なことをした
少年
少年
今までの人々は乗っ取りに条件などつけなかった
だからおんりはいつものびのび過ごしていた
だがこの少年は一味違った
少年
精霊が乗っ取ることを許可する者は
みんな自分の人生に絶望している人だ
だからまた戻ろうとはしないし
未来を見据えることもない
おんりはこの少年のことが好きになった
おんり
おんりー
おんり
おんりは今までこの暗い世界のことが大嫌いだった
何もないし、何もできない
動けないし、面白味がない
でも少年に出会ってからは
体を動かせる状態でもこの場所に来るほど
お気に入りの場所となったのだ
おんり
おんりー
おんり
おんり
おんり
おんりー
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
涙だにゃ
コメント
3件
最高ヤン//
なんで私は今までこの神作品を見なかったんだ?