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※遡ってます

俺は、

嫌だも何も─

ないわけが無いんだよ

心まで道化師になる?

そんなこと、

したくても出来ないんだよ

じゃあ今の俺はなんなんだ?

心から笑えなくなってしまった俺は、

なんなんだ。答えてくれ、類

司くん、

君は心から笑えなくなった…フリをしているんだよ

きっとね

フリ…?

そう、君の素晴らしい演技力でね

…言っていることの意味がわからない

人の心はね、落ちるところまで落ちるとだんだん麻痺してくるんだ

それで何も感じれないっていう、

「勘違い」が起こるのさ

そこから人はその

『何も感じれなくなった人』

と言う役を演じ始めるのさ

俺の辛いという気持ちは、

全て、嘘だと…?

そういうことが言いたいんじゃなくて─

司くん

えむ、

司くんの辛いは本物だし、

ずっと我慢してきてもう限界なのも分かってるよ?

でもね、

なんで、そうなるまで私達を頼ってくれなかったのかなって

司くんを裏切った人が言える台詞じゃないのは分かってる

でも─

あぁ、それはな

俺が辛いだなんて口に出してしまえば、

お前らに迷惑がかかるだろ?

今、必死に上を目指している最中なのに

座長が仲間に迷惑をかけるなんて─

司!?

何勝手なこと言ってくれてるの!?

誰が座長はメンバーに迷惑をかけちゃいけないなんて言ったの?

迷惑でも何でもかけてもいいから悩みは溜め込んじゃダメ!

溜め込んだ結果、

いいショーも作れなくなって、

司自身にも影響が出たら、

そんなの、本末転倒じゃん!

寧々がそんなことを言うとは

らしくないじゃないか

うるさい!でも、事実だし…

そう、か…

司くん

くどくど回り道をして、君を追い込むようなマネをするのはもうやめるよ

司くん

ごめん

そして、

ありがとう

は?

僕は、君が救ってくれたおかげで、

孤独から抜け出せたこと、ここまで来れたことの恩を、すっかり忘れていた

だから

恩知らずでごめん。

そして、

僕を救ってくれてありがとう

君が目を白黒させる

あたしも!

司くんに伝えたいことがあるよ!

あたしと一緒にショーをして、ワンダーステージを救ってくれてありがとう

もちろん、類くんも、寧々ちゃんもね!

私も…

私を、ステージの上に立たせてくれて、また歌わせてくれて

“ありがとう!”

─るさい、黙れ…

力なく呟く彼

さっきまで、嬉しそうに表情を輝かせていたクセにね

司くん、

君はもう、

ショーを嫌いになってしまったのかな?

─嫌いに、なりたかった

でも─

まだ、完全に嫌いではないのなら、

また僕らと一緒に─

ショーをしてくれないかい?

る、い

スマホが

光り出す

!?

!?

舞台は 『最終局面』へ

ここは…?

寧々

類!?

寧々

なんで?

えむ

あれ、おかしいなぁ

えむ

さっきまで咲希ちゃんたちも一緒にいたのに

セカイ、なのか?

ミク

みんな!

えむ

ミクちゃん!

ミク

あのね、話きいてほしいの!

いいよ

ミク

司くんね、

ミク

いま、凄く迷っているの

ミク

でも、悪いほうを選んじゃったら、司くん、後悔しちゃう…

ミク

だから!

ミク

司くんを、助けて欲しいの!

勿論だよ

でも、司くんの迷いって

僕たちに関係することなのかい?

ミク

う__あ、そろそ_

ミクの声にノイズが混ざる

ミク

司く__こと_おねが

えむ

分かったよ!ミクちゃん!

寧々

って、言ったはいいけど、手がかりがないしね…

取り敢えず、探してみよう

こ、こは?

久しぶりだな、

!?

お前は!

また随分と迷っているようだな?

答えは教えてやっただろう?

…分かってる

でも

俺はまた、アイツらを信じてみたくなったんだ!

それでまた裏切られたらどうする

いつまでもそうやって臆病なままだったら、何も変わらないだろう

あぁ、そうだな

そういえばお前はそんなやつだった

俺とお前で何が違うんだ

俺はお前だって言っただろう?

まぁ、例を出すのなら

ポジティブな俺と

ネガティブな俺ってところかな

そしてその2人が話し合って選択するって言う感じだ

…なるほど?

分からなくてもいい

だがな、

時には臆病なままであってもいいと思うんだよ

だってそれは

自分を守るための行為だから

自分の身を守る行為と称して他人を巻き込む身勝手な行動を起こす人間にはなりたくないな

そうか…

俺はそれでもいいと思うがな

自己中心的な人間は嫌われるぞ

なんだ、嫌われたくないのか?

…人間みんなそうだろう

弱いからな

群れを成して個人を攻撃する人間様が弱いか…笑えるな

個人個人が弱いから群れるんだろう

群れるのは別にいいんだ

問題はその後の行動だろう

そんなやつ、極小数だろう

その極小数が溢れすぎているんだよ

しかもそういう奴らは多数決脳だから

周りに味方が沢山いれば自分が正しいと勘違いしやがる

…やめよう、この話

そもそも論点がズレているしな

そうか?

俺は結構楽しかったぞ?今の話

イカれてるな

残念ながら俺はお前だ

不機嫌にならないでくれよな

ま、俺はお前がアイツらを信じようとどうだっていいさ

どうせまた裏切られるからな

そうやって物事に対して悲観的だから暗い考えになるんじゃないか?

お前は物事を簡単に見すぎだからハッピーなんだろうな

まぁ、同一人物なんだ

貶しあっても意味が無い

いいこと言うな

で、だ

もっとちゃんとした話し合いをしよう

お前はアイツらが裏切ると思うのか?

何故?

それは、

まぁ、アイツらがこのことを

『司は1度裏切っても精一杯気持ちを伝えれば許してくてる』

って、軽く記憶されたらどうだ?

あーあ、また裏切られたな

逆に、お前はなんでアイツらをまた信じようと思った?

それは、アイツらが俺の気持ちを知ってくれたから

そして、アイツらの気持ちも伝わったから

信じたいと思った

あー、

お前それ、

いや、自分で見た景色でないと信憑性は低いな

ま、人間こんな深く考えなくても生きていけるんだよな

それでも考えることをやめられないのは─

孤独に耐えきれなくなるから、か?

驚かないでくれ

いや、意外だった

俺もそんなに浅慮じゃない

…そのうえで、アイツらを信じるのか?

あぁ。

無理矢理に分からせようとしてないか?

…あぁ。

もう我慢しなくていい。我儘だっていくらでも─

いや、なんでもない

ごめんな、

アイツらが来てるみたいだ

会って話してくる

まって、まってくれ、

俺を、独りにしないでくれ

…言ったろ?

お前は俺で、俺はお前だ

離れることなんて出来ないんだよ

でも、!

…お前が言った通り、

アイツらはまた俺を裏切るかもな

でも、

仏の顔も三度までと言うだろう?

お前…!

3回も裏切られるつもりか?

だからなんでそうお前は悲観的なんだ

「アイツらが裏切っても3度までは許す」

「3度裏切られればもう縁を切る」

そう言ってるんだ

…そうか

これはアイツらにも伝える

あと2回裏切っても許されるという余裕が

アイツらの中に出来ないか?

…そこまで馬鹿じゃないさ

…本当優しいんだなお前は

お前こそな

光がところどころ刺す孤独な闇で出来た部屋から一歩踏み出す

小さい頃から隠れ家にしてきたその場所が

これからは新しい場所になれるように

小さく祈りを捧げながら。

大分歩いたけど…

えむ

…司くん

寧々

大丈夫だよ、きっと

そうだよね、

お前ら!

司くん!

寧々

司!

えむ

司くん!

ミクは司くんが迷っていると言っていたけど、

吹っ切れたみたいだね?

あぁ。

少し自分と話してきた

えむ

あぁ、気にしなくていいぞ

それで、お返事は?

…こんな俺でいいなら

また、一緒にショーをしてくれ

えむ

えむ

やっったー!

寧々

…よかったー

寧々

ホントに心配したんだからね

寧々

バカ司…

ありがとう…

司くん!

スマホが光り出す

元の世界へ戻るのだ

─ありがとうを言いたいのは、こっちの方だ

─司くん、最後に何か言ったかい?

別に?

君の笑顔には

本当、目を奪われるよ

END2

『夢の続きを』

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