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雨の匂い

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雨の匂い

6 - 雨の匂い

♥

100

2021年03月30日

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清水 雅(みやび)

倉木さんが…!

清水 雅(みやび)

海外転勤するって…!

如月 雨音(あまね)

嘘…

如月 雨音(あまね)

何で…

如月 雨音(あまね)

この部署に変わったばかりなのに!

清水 雅(みやび)

何か優秀だからって

清水 雅(みやび)

社長からの依頼らしい

如月 雨音(あまね)

…………

清水 雅(みやび)

雨音…

如月 雨音(あまね)

1人になりたい…

清水 雅(みやび)

分かった

清水 雅(みやび)

雨音の分の資料やっとくよ

如月 雨音(あまね)

ありがとう

如月 雨音(あまね)

はぁぁ…

休憩室で項垂れる

頭が重くて上がらない

如月 雨音(あまね)

(なんでよ…)

如月 雨音(あまね)

(雫さん…)

倉木 雫(しずく)

あれ、雨音さん?

如月 雨音(あまね)

雫さん…

倉木 雫(しずく)

体調でも悪いんですか?

如月 雨音(あまね)

違います…ただ…

倉木 雫(しずく)

ただ?

如月 雨音(あまね)

ただ…

如月 雨音(あまね)

…いや、やっぱり何も無いです

倉木 雫(しずく)

本当ですか?

如月 雨音(あまね)

はい、何もありません

倉木 雫(しずく)

分かりました

如月 雨音(あまね)

じゃあ、仕事戻りますね

倉木 雫(しずく)

はい

私は扉の取っ手に手をかけた

そして雫さんの方を振り向き

一言だけ言葉をかけた

如月 雨音(あまね)

…頑張ってくださいね

倉木 雫(しずく)

…………

雫さんは何かを決意したように

強く頷きこう言った

倉木 雫(しずく)

待っててくださいね

如月 雨音(あまね)

はい、もちろんです

私は部屋を後にし

力強い足取りでデスクへと戻った

数日後…

清水 雅(みやび)

ねぇ、雨音

如月 雨音(あまね)

ん?

清水 雅(みやび)

今日、倉木さん行っちゃうんだよ?

如月 雨音(あまね)

うん、知ってる

清水 雅(みやび)

行かなくていいの?

如月 雨音(あまね)

うん、大丈夫

清水 雅(みやび)

本当に?

如月 雨音(あまね)

うん

清水 雅(みやび)

そう…

如月 雨音(あまね)

(私だって会いたい)

如月 雨音(あまね)

(だけど…)

如月 雨音(あまね)

(雫さんの顔を見たら行って欲しくないって思っちゃう…)

如月 雨音(あまね)

(そんなのダメ…)

如月 雨音(あまね)

(2人にとって良くない…)

如月 雨音(あまね)

(だから…だから…)

プルルル🎶

プルルル🎶

これで何コール目だろう

雫さんが海外に行ってから2年

雫さんとは音信不通だ

如月 雨音(あまね)

(仕事も上手くいかないし…)

如月 雨音(あまね)

(雫さんには捨てられるし…)

如月 雨音(あまね)

(なんか何もかも上手くいかない…)

如月 雨音(あまね)

(もうヤダ…)

私は家を出た

外はザーザー降り

あの日と同じような雨

私はあの日と同じ公園、ベンチに座っていた

如月 雨音(あまね)

……はぁ

如月 雨音(あまね)

雫さん…

如月 雨音(あまね)

私どうしたらいいの…

如月 雨音(あまね)

貴方がいないと私…

如月 雨音(あまね)

やってけないよ…

視界の端に革靴が覗く

「私が…何ですか?」

聞き覚えのある声に顔を上げる

如月 雨音(あまね)

雫さん…!

倉木 雫(しずく)

お久しぶりです

私は雫さんに抱きついた

傘がパサりと濡れた地面に落ちる

如月 雨音(あまね)

雫さん、雫さん…!

倉木 雫(しずく)

心配かけてすみません

如月 雨音(あまね)

何で連絡くれなかったんですか…

倉木 雫(しずく)

すみません

倉木 雫(しずく)

実はスマホを壊してしまって…

雫さんは照れくさそうに髪をかき乱す

倉木 雫(しずく)

向こうのスマホを買ったんですが

倉木 雫(しずく)

何故か雨音さんの連絡先を登録できなくて…

倉木 雫(しずく)

すみませんでした

如月 雨音(あまね)

しょうがないですね

如月 雨音(あまね)

無事に帰ってきてくれたから、許します…

倉木 雫(しずく)

ありがとうございます

倉木 雫(しずく)

それで…

倉木 雫(しずく)

私が必要なんでしたよね

如月 雨音(あまね)

そ、それは…!

倉木 雫(しずく)

私もですよ

如月 雨音(あまね)

えっ…

如月 雨音(あまね)

それって─────

私の言葉を遮るように雫さんが私を抱き寄せる

如月 雨音(あまね)

ちょ、し、雫さん…?!

倉木 雫(しずく)

ずっと会いたかったです

如月 雨音(あまね)

…………

如月 雨音(あまね)

私も…です

倉木 雫(しずく)

大好きです、雨音さん

倉木 雫(しずく)

僕と付き合ってください

如月 雨音(あまね)

…はい、もちろんです

雫さんはゆっくりと身体を離し

私の肩に優しく触れる

如月 雨音(あまね)

(あ、キスの流れだ…)

なんて頭の中で思いながら

雫さんの方を見つめる

倉木 雫(しずく)

あの時言った事覚えていますか?

如月 雨音(あまね)

あの時…?

倉木 雫(しずく)

「付き合ってない人には何もしませんよ」

如月 雨音(あまね)

あ…

雫さんは眼鏡を外し

綺麗な瞳を露にした

倉木 雫(しずく)

意味は分かりますよね…?

私は目を閉じ身体を任せる

その直後、唇に何かが触れた

唇ではない何かが

如月 雨音(あまね)

…………

私は目を開けた

そこには悪戯っぽく笑う雫さんがいた

倉木 雫(しずく)

やっぱりキスはお預けです

私の唇に触れていたのは指だった

倉木 雫(しずく)

キスを待っている顔が可愛すぎて

倉木 雫(しずく)

堪えきれなくなりそうなので

如月 雨音(あまね)

なっ…

如月 雨音(あまね)

(堪えきれなくなるって…)

倉木 雫(しずく)

顔、赤いですよ

如月 雨音(あまね)

見ないでください!

倉木 雫(しずく)

あはは(笑)

しばらくの沈黙がおりる

倉木 雫(しずく)

そんなに拗ねないで

倉木 雫(しずく)

ほら、こっちおいで

そう言って雫さんが私を引っ張り

頬に手を添える

倉木 雫(しずく)

目閉じてて

いつもと違う雰囲気の雫さんに

思わず目を閉じる

その直後、私の唇に雫さんの柔らかい唇が重なった

…………

如月 雨音(あまね)

し、雫さん…!

倉木 雫(しずく)

驚きましたか?(笑)

如月 雨音(あまね)

そりゃ、驚きますよ…!

如月 雨音(あまね)

さっきはしないって言ってたのに…

倉木 雫(しずく)

ドキドキ…しましたか?

眉毛をピクッと吊り上げるその仕草に

不意にもドキッとしてしまう

如月 雨音(あまね)

…………

如月 雨音(あまね)

…はい

倉木 雫(しずく)

僕の勝ちですね

倉木 雫(しずく)

僕と付き合って貰ったからには

倉木 雫(しずく)

もっとドキドキしてもらいます

倉木 雫(しずく)

覚悟しておいて下さいね?

如月 雨音(あまね)

…はい

雫さんは意外とSなのかもしれない─────。

「アフターストーリーに続く…」

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コメント

3

ユーザー

雫さんすこ

ユーザー

普段は穏やかなのに、スイッチが入ってドSになる雫さん良くないですか…?😏

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