第2話どうぞ!
数時間後
竜胆
兄貴まじでよかったの?
蘭
うん♡
蘭
だってー雨の中ふらつくよりマシじゃないー?♡
車の中に乗せられた雫は、半信半疑で窓の外を見ている
運転席の竜胆が横目でチラリと見て言う
竜胆
兄貴、また拾ったな笑
竜胆
猫かよ笑
蘭
猫なら可愛いだろー?♡
蘭
なぁ?猫ちゃん爪立てないでね♡
雫
誰が立てるか!!
雫
勝手に連れてく方がどうかしてんだろ!
蘭
はいはい笑、怖ぇ怖ぇ笑♡口だけは一丁前だねー♡
雫
うるせぇ!
竜胆
兄貴そこまでにしとけ笑
竜胆
もう着くぞ
雫
えっと、ここ?
蘭
うん♡
竜胆
喋ってないで行くぞ
雫
お邪魔しまーす
雫
うわ、広っ!
雫
あんたら金持ち?
蘭
まぁー悪い仕事してるしねー♡
蘭が軽く冗談めかして笑う
竜胆がソファに座ってタオルを投げてくれた
竜胆
風呂入ってこいよ
竜胆
風邪ひくぞ
雫
ありがと
雫
でも覗いたら殺すからな
竜胆
覗かねぇよ笑
竜胆
でも兄貴ならあるかもな笑
蘭
りんどー?♡
竜胆
あ、やべ笑
雫
いや風呂もでかいのかよ
雫
てかあの蘭ってやつほんとにうざい
ねぇねぇー♡入ってみようよ♡
雫
は?
やめとけ、引っかかれるぞ笑
わかったよ♡
なぁ、ここに服置いとくからな
雫
わかったよ!
雫
早く出てけ!
雫
もう疲れた
雫
あがろ
雫
服ってこれ!?
雫
よりによってあいつの
雫
でも着るものないからこれしかないのかぁ
雫
あがった
雫
誰もいないのか
雫
まぁ座ってよ
髪を拭いてると竜胆がキッチンからマグカップを差し出す
竜胆
ほら、ココア
竜胆
甘ぇの嫌いか?
雫
別に、ありがと
蘭
素直じゃーん笑♡
蘭
やればできんじゃん!♡
雫
調子乗んな!
キッチンで見ていた竜胆が小さく笑う
竜胆
兄貴、完全に飼い慣らされてんじゃん笑
蘭
うるせぇ笑♡
蘭
猫ちゃん名前は?♡
雫
猫ちゃんって言うな!
雫
あたしは雫
蘭
ふーん♡
雫
なによ
蘭
なんでもない♡
雫
ムカつく
竜胆
なぁ雫
雫
?
竜胆
明日は帰れよ?俺ら世話してる暇ねぇーんだわ
雫は少し目を伏せて小さく呟く
雫
やだ、帰りたくねぇ
雫
でもお前らに迷惑かけたくねぇ
蘭
ならーいっそのこと一緒に暮らそうか!♡
雫
え?
蘭
そっちの方が楽しいし!♡
竜胆
そうだな笑
雫
ほんっと、勝手な奴ら笑
竜胆
それ、褒め言葉として受け取っとくわ笑
竜胆が毛布を持ってきて
竜胆
寝ろ、うるさい奴は寝てる時が1番マシだからな
雫
は?お前らもうるさいじゃん!
竜胆
似たもの同士だろ
そのやりとりを見て蘭は笑った
雫
何笑ってんだよ
蘭
なんでもなーい♡
初めてあたしを受け入れてもらった気がする
もう少しここにいていいんだ
少しずつ、危険な兄弟の家で見える"普通の優しさ"
はい!どうだったでしょうか
まだまだあげていくので!良かったら見てくださいね!







