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ありがとうございます!頑張って書きますね!
おー久しぶりの後鳥羽院の物語見てた!嬉しい。 早く続きが見たいo(^o^)o ワクワク
1183年9月_。
のちの後鳥羽天皇こと尊成親王は
後白河法皇の後押しによって天皇に即位する。
このとき、尊成親王はまだ数え4歳。
形だけの天皇だ。
ここで、1つ問題がある。
このとき、尊成親王の異母兄、安徳天皇はまだ退位していなかった。
平氏に連れられ、西国を逃げ回っていた。
その為、
日本史上初、
2人の天皇が生まれてしまった!
平氏の操り人形、安徳天皇と、
後白河院の切り札、後鳥羽天皇。
2人は異母兄弟でありながら、敵対する関係になってしまったのだ
なお、本人達はそういう背景は全く知らなかったと考えられる。
読者の皆さんは、
「三種の神器」をご存知だろうか?
この前、今上天皇(今の天皇)が即位された時、儀式の1つで受け渡しを行っていたものである。
鏡、勾玉、剣の3つだ。
これらは、昔から天皇の権力を示すものとして、代々受け継がれてきた。
しかし、このとき、
それらは平氏が安徳天皇と共に逃げる際、持って行ってしまっていた。
無いものを受け継ぐ訳にはいかない。
その為、後鳥羽天皇は三種の神器無しで即位した唯一の天皇となる。
そしてこのことが、後鳥羽上皇の人生で大きな意味を持つことになるのだ
しかしそのことを、本人はまだ知らなかった_。
それから、2年の月日が流れ_
二位尼
源氏軍は平氏を壇ノ浦まで追い詰める。
平氏の武将
平氏の武将
二位尼
二位尼
二位尼
平氏の武将
この二位尼は、今は亡き平清盛の妻。
安徳天皇の祖母に当たる。
建礼門院徳子
そして、この建礼門院徳子はその娘であり、安徳天皇の母親だ。
二位尼は、死を覚悟し、
安徳天皇を抱き抱える。
安徳天皇
二位尼
二位尼は、船のへりに立ち、
三種の神器のうち剣を懐に入れ、安徳天皇を抱き抱えたまま海に身を投げた。
建礼門院徳子
安徳天皇、6歳。
まだ幼い命がこの日、消えた。
建礼門院徳子は、三種の神器の残り2つを抱え、後を追った。
しかし、
建礼門院徳子は命を絶つことができなかった。
その長い髪を源氏の武士に掴まれ、引き上げられるのである。
その為、彼女が抱えていた勾玉と鏡は源氏の手に無事渡った。
しかし_
安徳天皇と共に沈んだ剣だけは、800年経った今でも、壇ノ浦の海に沈んでいる。