消えた貴女へ

彼女は通り魔の手によって

俺の前から消えた。

20××年

その日は俺の母親の墓参りに行った

パンパンっ

それは彼女が俺の母親にかけた最後の言葉

バタンっ

俺はただむくれてるりおが可愛くて、いじめてやろうと思っただけなんだ

ちょっとしたら帰ってくる 迎えに行ったら、探しに行ったら仲直り出来る

そう思ってたのに...

ふとスマホを開いた時俺はなんでかめっちゃ寒気がした

18:52

俺は無我夢中で病院に向かったけど

着いた時には

もうりおの笑顔を見ることは二度と出来ないことを知った

あの時、早苗さんが俺の背中を優しくさすってくれていたのをよく覚えてる

あれから丸２年

犯人は捕まり、死刑が決まった

俺は彼女の墓を母と隣にして欲しいと頼んだ

早苗さんは喜んでOKしてくれて...

今日はりおの命日

パンパンっ

ぎゅっ

ふわっ

それから何度墓参りに行っても、何度想っても

りおが現れることは無かった。

後から聞いた話

あの日、りおは俺の分のシュークリームを買いに行っていたらしい

そして

『早くルイに食べさせてあげたい』

そう微笑んで静かに目を閉じたという。

最後までご覧頂きありがとうございます！

見て下さった皆様に、とびきりの幸福が訪れることを心から祈っています😍

これからもどうぞ宜しくお願い致します🙇‍♂️😆