青が桃のベットに座る
青
ようし、観れるね
とか言って
さあさ早く観ましょうよ! とでも言わんばかりの顔をしていた
頭を抱える桃
桃
ほ、ほんき?
桃
しかも俺の部屋で?
そういう桃に対し、 青はキョトンとして
青
問題あるの?
テレビあるし丁度良くない?
テレビあるし丁度良くない?
と、断言
桃
い、いや、でもさ…
桃
(俺の理性が
持たないっていうか…)
持たないっていうか…)
そんな桃をみて、青は悲しそうに言った
青
そんなに僕と映画観るの嫌?
青
…嫌だったら、やめる、けど
桃
嫌っていうかさ…
桃
ち、ちなみに何観るの?
青
ホラー映画
青
桃くんいるときじゃないと
怖くて観れないんだよね
怖くて観れないんだよね
終わった と思った桃
なぜなら抱きついてくるから
付き合う前は、 理性がぶっ飛びそうなところを なんとか我慢していたのだが…
今はもう付き合っている
そういうことは してもいいと思ってしまう
桃
(…だから
ダメなんだけどなぁ)
ダメなんだけどなぁ)
桃は考えた
桃
(青に悲しい思いは
させたくない )
させたくない )
桃
(我慢するのは、
俺だけでいいんだ)
俺だけでいいんだ)
そして、答えを出した
桃
いいよ
桃
俺がいないと、
観れないんだもんな
観れないんだもんな
桃
うしっ
桃
ホラー映画、観よっか!
青はそれを聞くと
青
ほんと?うれしい
満面の笑みを浮かべた
まるで、ひまわりのように
桃
んー、ホラー映画…
桃
あ、これでいい?
桃が取り出したのは 青が何度見てもなれない映画
The・HORROR
青
うっ、うん
青
桃くんがいるから、大丈夫
桃
(まぁた可愛いこと
言ってるよ… )
言ってるよ… )
映画を観始めた
最初は怖くないのだが…
青
うわっ
青
この人死んじゃうもんね…
青
かわいそうに…
かと言って同情する程でもない
映画はさらに進み
問題の怖いシーン
青
も、もう少しで来るよね…
青
絶対に、来るよね…
ぎゅっ
青が袖を掴んできた
桃
(頑張れ俺!)
桃
(耐えるんだ俺!)
青
…桃くん…?
ある意味震えている桃に青が声をかけた
青
桃くんも震えてるよ…?
青
もしかして、怖いの?
桃
えっ?
ギィィヤアアア!!
映画で一番怖いシーンが出た
青
っ!!?
ぎゅっ
桃
えっ!?
青が桃にハグした
まるで、子供をなだめる親のように…
桃
(なに?
なになになに!?)
なになになに!?)
いつもと違う展開に驚く桃
青
だ、だいじょうぶ…!
青
怖くないよ…!
青
僕が
青
僕が守ってあげる…!
ずっきゅーん
桃は見事撃ち抜かれた
青
ううぅううぅぅ
桃
あ、青っ
桃
大丈夫だよ
桃
怖くないから
桃
俺がいるから
桃
ほら、ね?
桃はそっと
力を込めた
次回 こ、これくらいは…(仮) で、お会いしましょう