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俺の名前は桜貴 桜に貴族の貴で桜貴、 自分では気に入っているが 周りからするとキラキラネーム？とやららしい そんな俺の趣味はこの通り 心の中で場面を説明したり このように一人で喋ることだ 誰か聞いている人がいる訳でもないのに 俺は毎日何をしているのか 普段は余り喋らないし頭がいい訳でもない 世間一般で言う陰キャというものだ 俺は陰キャだとか陽キャだとか知ったこっちゃないが 今どきの学生はそんなことを気にしながら 学校生活を送るらしい なんとまぁめんどく＿＿
先生
教育実習生... そう言われて前に出て自己紹介を始めた男＿
月輝
その男は顔も良い、声も良い、身長も高い クラスの女子らからは 黄色い歓声 男子からは 美女が良かったという 嘆きの声 俺は別にどっちでもいいな＿
先生
その先生の言葉に 再度女子からきゃーという高い音 男子達からは 授業が潰れる喜びの声 俺はつまらないな。と思いながら 頬杖をつきぼーっと窓の外を眺める これがあるから窓際の1番後ろの席は良い。
先生
女子ら
初っ端から飛ばすなあ、 興味ないといいつつも 返答が気になり耳を澄ます
月輝
女子ら
桜貴
おっと、 俺としたことが 心の声が漏れてしまった... 危ない、 女子には聞こえてなかったようだ､､ 女は怖いからな、
女子ら
こいつらは恋愛しか興味無いのか...？ 目線を月輝先生に向けると 少し照れくさそうに口を開ける
月輝
女子ら
ふと、気になることが出来た
桜貴
俺が気になったのは つきという名前の漢字だ 普通つきという名前なら 月だけでいい所を 月に加え輝くという漢字も入っている。 それに少し親近感を覚えた
それを聞いた先生は少し 考える様子を見せてから ゆっくりと口を開ける
月輝
わかる、俺もそうだ、 なんてことを思っていると 思わぬ返答が来た 俺にパスするのか。 まあここで言うことは決まっているな＿
桜貴
月輝
相手から返ってきた返答は 思ったよりあっさりしていた。 聞きたいことを聞いた俺は 再び窓の外を見つめ 質問コーナーを終えた。 休み時間になると 女子は月輝先生の話題で盛り上がり 男子は騒がしく、 普段とあまり変わらない様子だった。
トイレに行こうと廊下に出たとき たまたま通った月輝先生とぶつかってしまった こんなときに言うのもあれだが、 俺が女子だったら少女漫画の始まりだろう。 だって、その体制が＿ 俺が月輝先生に床ドンされているからだ。 正直顔が暑くて死にそうだ 顔がいい、、 とにかく顔がいい 髪がサラサラだ、いい匂いだし、 女子ならイチコロだな
月輝
桜貴
月輝
桜貴
月輝
桜貴
月輝
桜貴
月輝
桜貴
俺は歩き出す、 平然と、平然と､､ 歩けるわけないだろ？！ あんな、ち、近くに 国宝が…… ほんとに顔がいいな
今俺の顔を少しでも見たら 全員もれなく驚くだろう。 なんせ＿
身長174cmの小さいとは言えない 高校一年生が廊下で顔を真っ赤にしながら 突っ立っているからだ、...
桜貴
...と、 こんな女子みたいな思いを 切り替えてトイレに行こう、
あの後 月輝先生とぶつかったこともあり 時間かやばかったが 何とか間に合い 2時間目、 3時間目、 4時間目と終え 今は待ちに待った昼飯タイムだ
あーおいしい、 毎朝早起きして 自分で作ってる甲斐があるな。 そんなことを考えていると俺に声がかかる
女子ら
桜貴
今絶対こいつ 俺の苗字忘れてただろ。 しかもこのやる気のなさは 月輝先生と話すチャンスを伺ってたところ まさかの人探しでガッカリしてるな？ そーいうのは思っても隠せよな、 俺だってせっかくの昼飯時間を 顔のいい野郎に使いたかねえよ
そう思いながらも廊下へ出る
廊下に出て辺りを見渡すと 月輝先生は窓枠に寄っかかってた なんとまぁ、 画になるなぁ、
桜貴
月輝
なんとこのイケメンは、 顔よし、スタイル良し、性格よし、だと？ まぁ言ってなかったが足首を捻ったようだし、 着いてくか、
桜貴
月輝
桜貴
そう言って歩き出そうとした瞬間 神様は酷いな タイミングが最悪だ 俺の捻った足はさっきまでは 普通に歩ける程度だった。 そう、さっきまでは
ちょうど今、 痛みが走り そんなこと予想してなかった呑気な俺は ふらつく、
桜貴
月輝
咄嗟に動いた月輝先生のおかげで 俺は間一髪逃れた
桜貴
月輝
桜貴
月輝
保健室まで俺は月輝先生に付き添ってもらった。 正直廊下に居た女子達の視線が痛かった､､
月輝
保健室にいつもいるはずの先生、 今は外しているようだ、 なんと、今日はタイミングが悪いな。
月輝
桜貴
月輝
消毒液と包帯 俺は診るだけでいいんじゃないかと 思ったが、さすがに言えない、、
月輝
桜貴
優しく触る月輝先生の手付きに 俺は少しくすぐったいと思った。
月輝
桜貴
我ながら言い方が冷たいなと思った、 しょうがないだろ、言うことないし
月輝
瞬間 冷たいものが俺の足に触れる
桜貴
ぁ、やったわ、 最悪すぎる、 今日はほんとにタイミングが悪い、 テーピングを探してたから 月輝先生に聞こえてないようだから まだ良い、 ...月輝先生、少し耳が赤いような？ 熱か？
桜貴
月輝
桜貴
どうしたんだ？ まあいいか、 気づかれてないようで良かった、 ぼーっとしてるうちにテーピングは終わった
月輝
桜貴
月輝
桜貴
月輝
桜貴
おまけ
桜貴
ぇ？ 今、え、気のせいじゃないよな？ いや相手は生徒だぞ ダメだ俺 にしても今日は何かと 桜貴くんと接する機会が多いな 床ドンしてしまった時は ほんとに危なかった、 ...可愛い顔してるよな、 今の声も可愛かっ... いかんいかん、相手を何歳だと思ってるんだ 未成年だぞ〜、 はぁ、背中むけててよかった
桜貴から「耳赤くないですか？」 と聞かれるまであと＿
