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最初に話しかけてきたのは、たしか廊下だった。
ねっぴー
ダークネス山本
第一印象:やかましい、距離感ゼロ、テンション高すぎ。
ねっぴー
でも――笑った。たぶん、ちょっとだけ、心がほぐれた。
その日から、ねっぴーはしょっちゅう話しかけてきた。
授業中でも、移動教室でも、下駄箱でも。
やたら自然に隣にいて、やたら自然に笑わせてくる。
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ダークネス山本
ダークネス山本
ねっぴー
ダークネス山本
ねっぴー
ダークネス山本
それから、俺の中に、ねっぴーが少しずつ入り込んでくるようになった。
疲れた時、自然に隣にいてくれて。
くだらない話で笑わせてくれて。
悩みを話せば、真面目に聞いてくれるけど、
最後には「……まぁ、いいんじゃない?」で終わらせてくる。
でも、その軽さが逆にありがたかった。
ある日。 学校のベンチで、ぼーっとしてたら、ねっぴーが缶ジュースを投げてきた。
ねっぴー
ダークネス山本
ねっぴー
ダークネス山本
その瞬間、自分でも気づいてしまった。
こいつが笑ってるのを見ると、なんか、俺も笑ってしまう。
たぶん、もうすぐ、言っちゃうかもしれない。
「……うるさいけど、お前じゃなきゃダメなんだ」って。
でも今はまだ―― 「うるさいな」って言いながら、その隣にいる時間を、
心の中で大事にしてる。