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昼休み。教室の隅。

俺はいつものように、ひとりでパンをかじってた。

……はずだった。

ねっぴー

山本〜!はいこれ、プリン!

ねっぴー

俺さっきコンビニで買ったんだけど、なんか“山本の顔”が思い浮かんでさ!

ダークネス山本

プリンで俺の顔が浮かぶの、どういう感性?

ねっぴー

え、だってさ、ぷるぷるしてるけど芯は固そうじゃない?

ダークネス山本

それって褒めてるの?

ねっぴー

もちろん!

ねっぴーは笑う。とにかく、よく笑う。

でも、こっちが話すと、ちゃんと“聞いてる顔”になる。

それが、ずるい。

ねっぴー

ねえ、山本って、よく『自分なんて』とか言うじゃん?

ダークネス山本

……言ってないつもりだけど

ねっぴー

言ってるよ。目で

ダークネス山本

目は口ほどにって言うけど、そんな都合よく読めるもんなの?

ねっぴー

俺、そういうの得意なんよー

ねっぴー

人の“寂しい”って、音じゃなくて、空気でわかるんだよな

ダークネス山本

……なにそれ、エスパー?

ねっぴー

ううん。好きな人のことだけ、特別にわかるんでしょ?

ダークネス山本

……っ

ああ、これだ。

こうやって、平然と距離を詰めてくる。

一歩入って、さらにもう一歩。

気づけば、心の中に手を突っ込まれてるみたいで――でも、不快じゃない。

むしろ、少しだけ安心する。

ダークネス山本

……お前さ

ねっぴー

ん?

ダークネス山本

俺のこと、何がそんなに面白いの?

ねっぴー

全部。

即答だった。しかも、すごく自然に。

ねっぴー

無理して笑おうとしてないとことか、ツッコミ雑なのに優しいとことか、

ねっぴー

好きなものにちょっとだけ夢中になれるとことか。

ねっぴー

俺、山本見てると飽きないんだよね

ダークネス山本

……そんなふうに言われたことない

ねっぴー

でしょ?

ダークネス山本

うん。……でも、ちょっと嬉しい

ねっぴー

でしょ〜〜〜!?

まるで俺が言うのを待ってたみたいに、ねっぴーがはしゃぐ。

本当、俺とは真逆のタイプで。

落ち着きがなくて、テンションが高くて、意味不明な例えとかするくせに。

時々、まっすぐ目を見て、心の中をさらっていく。

気づけば俺は、ねっぴーを目で追うようになってた。

笑ってる顔も、他の誰かと喋ってる声も、ちょっと気になる。

……あれ、これってさ。俺、まさか――

「ねっぴーのこと、好きになってるんじゃない?」

そう思った瞬間、胸がバクバクした。

逃げたくなるのに、でも見てたい。

遠くにいてほしいのに、隣にいてほしい。

こんな気持ち、俺……初めてかもしれない。

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