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昼休み。教室の隅。
俺はいつものように、ひとりでパンをかじってた。
……はずだった。
ねっぴー
ねっぴー
ダークネス山本
ねっぴー
ダークネス山本
ねっぴー
ねっぴーは笑う。とにかく、よく笑う。
でも、こっちが話すと、ちゃんと“聞いてる顔”になる。
それが、ずるい。
ねっぴー
ダークネス山本
ねっぴー
ダークネス山本
ねっぴー
ねっぴー
ダークネス山本
ねっぴー
ダークネス山本
ああ、これだ。
こうやって、平然と距離を詰めてくる。
一歩入って、さらにもう一歩。
気づけば、心の中に手を突っ込まれてるみたいで――でも、不快じゃない。
むしろ、少しだけ安心する。
ダークネス山本
ねっぴー
ダークネス山本
ねっぴー
即答だった。しかも、すごく自然に。
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ダークネス山本
ねっぴー
ダークネス山本
ねっぴー
まるで俺が言うのを待ってたみたいに、ねっぴーがはしゃぐ。
本当、俺とは真逆のタイプで。
落ち着きがなくて、テンションが高くて、意味不明な例えとかするくせに。
時々、まっすぐ目を見て、心の中をさらっていく。
気づけば俺は、ねっぴーを目で追うようになってた。
笑ってる顔も、他の誰かと喋ってる声も、ちょっと気になる。
……あれ、これってさ。俺、まさか――
「ねっぴーのこと、好きになってるんじゃない?」
そう思った瞬間、胸がバクバクした。
逃げたくなるのに、でも見てたい。
遠くにいてほしいのに、隣にいてほしい。
こんな気持ち、俺……初めてかもしれない。