あのね、聞いていいかな?
もしも、もしもの話 なんだけど
僕が君を忘れても
君は僕を愛してくれますか?
君
無邪気な君の顔
僕
近づいてくる君を 抱きしめると
無防備に顔をうずめた
襲いたくなっても知らないよ…?
なんて、ふざけたことを 思ってみる
君
甘えた声が胸から聞こえる
髪の毛から フワッとシャンプーの 香りが昇る
僕
君
知らなかったので 首を振った
僕
少しからかうような 思いで言った
自然と口角が上がる
君
不機嫌そうに君が言ったので
これはマズい、と切り替えた
僕
クスッと笑って 君に返すと
君はまだ不機嫌そうに 口を尖らせた
君
君
これ以上はマズいと なんとかなだめる
僕
言い訳みたいな言葉を 並べた
少し経った後
君
君
君
君
君
淡々とした口調で君が言った
……なんだか、現実味がない
僕
僕
冗談っぽく言うと また君は不機嫌になる
君
ちょっとイラついた口調
あれ…?ちょっと やりすぎちゃった…?
だけど、自慢げに 雑誌を僕の前に掲げる
僕
妙に信憑性の感じる文
まじまじと見てしまった
すると、君がバカにしたような 目つきでこちらを 見ているのに気がついた
まるで、 騙されやすいんじゃない? とでも思ってるかのような…
僕
僕
ちょっと不服そうに呟くと
君
慌てた顔をして君が言った
それが、なんだか面白くて
僕
からかうように 笑って
君をくすぐった
君
身をよじらせながら 笑う彼女
僕
少し、くすぐるのを 強くした
君
ふざけながらも笑う彼女
なんとなく、好きだ、 と言いたくなった
愛が溢れてるなぁ、と 思う僕が
バカだなぁ、と薄く笑える
君
なんとなく、遠慮してる感じが 伝わってきたので
誤魔化すように ははは、と笑って手を離した
君
心外そうな目つきで 僕を見る
瞳に映る僕
僕
君
じゃあ、もっとする?
なんて思ったけど もう一つ 気がかりなことがあった
《致死量の愛》
もう、愛せなくなるのは 嫌だから…
僕
いたずらっぽく言うと 君は少し寂しそうにした
迷信だとか言ってごめんね。
そんな想いも込めた
君
納得しなさそうに 君が言う
僕
どうか、この素直な想いが 届きますように。
君
場の雰囲気を崩すように 言う彼女
僕
おどけて返すと
君
呆れたように 彼女が笑った
僕ね、君をもっと愛したかった
でも君は僕が愛した人なのかな?
………今聞いても
君を苦しめるだけかな
−続く−
コメント
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おかえり!
\( ´・ω・`)┐しゅたっ
待っててねmyhoney!