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化学室
千夏
あーあ！ほんと最悪！
千夏
掃除なんて！
祐介
ほんと、誰のせいだよ！
千夏
ゆうちゃんのせいでしょ！
祐介
あ、俺かあ笑
千夏
もー笑
祐介
(こんな文句言いながらも)
祐介
(千夏と2人になれたこと喜んでる自分がいる…😳)
千夏
はーあ！早く終わらせよ！
祐介
あっ、千夏！そんなに走ったら危な…
ドンッ
千夏
わっ
千夏
いったあ…
祐介
ほーら、言わんこっちゃな…
祐介
千夏！上！
千夏
え…？
千夏
やばい…
千夏
(箱が…落ちてくる…！)
ガシャーンっ
千夏
…いたく…ない…？
祐介
ふー、あぶね、
千夏
(ゆうちゃんが守ってくれた…？)
千夏
(あたしの上に覆いかぶさって…)
千夏
(ゆうちゃんの顔が近い…)
祐介
大丈夫か？
祐介
(やばい…千夏の顔が近い…)
千夏
あっ、うん！大丈夫！
祐介
怪我とかなかった？
千夏
うん！
千夏
ありがと…
千夏
ゆうちゃんは？大丈夫？
祐介
あぁ、大丈夫だよ
千夏
そっか…
千夏
よかった…
千夏
(なにこの変な雰囲気…)
千夏
…
祐介
…
千夏
(ゆうちゃん、全然どかないし)
千夏
(顔もなんか赤い気がする…)
千夏
(こっちまで赤くなっちゃうよ…)
祐介
…千夏…
千夏
…(え？え？なに？)
千夏
な、なに…？
祐介
おれ、千夏のこと好きなんだ
祐介
俺じゃ、ダメかな。
千夏
…
千夏
…ごめん、
千夏
あたし、ゆうちゃんのことそんなふうに見たことない…
祐介
…そっか、
祐介
そうだよな！ごめん！変な事言って！
千夏
いや…全然…
祐介
ごめんごめん！
祐介
あと、俺一人で掃除しとくから！
千夏
いやでも…
祐介
いいから、先帰っていいよ
千夏
二人でやった方が早いし…
祐介
お願いだ…
祐介
帰ってくれ…
祐介
…1人にさせてくれ…
祐介
こんなかっこ悪い姿見られたくないんだ…
千夏
…
千夏
ごめん…
千夏
じゃあね…
ガラガラ
バタンっ
康太
あっ、ちなっちゃん！
千夏
あっ、こうちゃん…
千夏
(なんだか、今は会いたくないな…)
康太
帰る？掃除は終わった？
千夏
ゆうちゃんがね、やってくれるって
千夏
だから帰ろう！
康太
うん？ちなっちゃん大丈夫？
千夏
え？なにが？
康太
声、震えてる
康太
何かあった？
千夏
べっ、別に！そんなことないよ！
千夏
(変なとこで気づくんだから。)
康太
そっか、
康太
無理には聞かないよ
千夏
ごめんね
康太
全然、帰ろうか
千夏
うん、
祐介
あーあ、なんで俺告白しちゃったのかなあ。
祐介
明日からどんな顔して…
それから、千夏と話すことはなかった
好き
このたった2文字が
俺らが築いてきた15年間を
一瞬にして崩壊させた
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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