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うはぁ…(?)ほんまスゴすぎ…なんて褒めればええん…?w こっちゃんほんま天才やな…(T^T) こんな天才の方と友達になれてほんまに嬉しいよぉ゙ぉ゙…(இдஇ`。) 私は…最近投稿できてへんのよなぁ… もしかしたらのもしかしたらやけどてらー辞めるかも…笑
マジどうなるのか楽しみでしょうがない😊 待ってます( *´꒳`* )頑張ってください(*^^*) らんくん〜ifくん〜どうなるの〜
ガッチリと固定された腕に
ポツンポツンと流れ落ちる透明な水滴
体が、自分のとは到底思えない程硬くなり
歌い手の武器となる声も掠れ醜くなっている
それどころか
食事や排泄行為までもが
枕元に置かれてあるボタンを押さなければする事が出来ない
次々にまるで走馬灯かのように
思い出されるメンバーとの会話
彼奴ら元気かな、なんて
自ら離れたのにも関わらず想うのはおかしな事だろうか
こんな辛い治療
早く終わらせて楽になりたい
会ったことはないが
きっと優しかった母親
心を一切開くことの無かった俺の事をずっと気にかけてくれていた
叔母さん夫妻
一緒の所に行きたいなんて思いながら
繋がれた点滴に手をかけるが
一向に体が言うことを聞かない
自分の気持ちとはまた別に
これ以上、仲間にそして自身に嘘を重ねるなと言う声
そして大きな岩のような圧が
弱っている体に襲い掛かるから。
桜桃のあの完璧な演技で
証拠を突きつけられても
騙されないメンバー
もし、あの時彼らが俺ではなく桜桃を信じていたのであれば
心置き無く死ぬ事が出来たのかな、なんて
思ってはまた眠気が襲ってきて
起きて、寝て、起きて
めくられていく日めくりを眺めながら
刻々と死が近ずいて来ることを実感させられる
医者
医者
医者
朝の8時と夜の9時の2回の回診
何も答えていないのに問と自己解決の感覚が短いなと思いつつも
この生活にも慣れたころ
特に違和感は感じない。
医者
医者
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医者
医者
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数値なんて安定しなくていい
死ぬなら死ぬで本望
だけど、俺自身が崩してしまった
グループの絆だけは戻しておきたい
それに、俺が死んだ事が
仲間に伝わったとしたら
恨みの的となるのは桜桃、彼奴だ。
此方から無理やり協力させた上に
今後活動を続けていく中で印象を悪くさせるのは
流石に気が引ける。
医者
医者
医者
医者
…
そんな事、俺が1番分かってる
どんなに辛いことでも一緒に乗り越えてきた仲間だから
それでも彼らが何と言おうと
何も出来ない自分への劣等感が消える事はない
過去に教え込まれた
「完璧」の姿
それを理想とし
その未来しか考える事が出来なくなっている俺にとって
こんなにも残酷な結末はないのだから。
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医者
医者
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医者
担当医が部屋を出ていってしまうと
また一人やる事がなく残される
ガヤガヤと病室の外から聞こえてくる小さな子供の声
姿を見る事が出来無い為に確信は持てないが
これだけ小さな未来ある子供たちまで
命の危険があるのだと分かると心が苦しくなる
嗚呼また眠気が
次に目を覚ますのは何時かなと
呑気に考える
【ノック音】
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え…なんや
担当医?忘れもんか?
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??
隣のもの…?
あ…そういやぁここ大部屋って言っとったな
物音無さすぎて気づかへんかったけど
??
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まじか…
やば…えっ何かしくじったか?
てか普通に俺ここに来てから活動の事言っとったよなぁ
…終わったわ
??
え…いやいや
待て待て待て
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【しきりが開けられる】
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なんでお前がここに…
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目を見開き
信じられないというかのように
俺をベットからみつめてくる
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嘘だ
1番気にしているのは俺自身
本当はそんな事一欠片も思っていない。
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同室だってバレたくなくて
出来る限り雑音を消した
最低限度の会話は
声を変えて
彼奴が寝ているときのみ行った
医者は最初は不信がっていたが
いつの間にか協力してくれるようになった
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声優時代
誰よりも輝いて
俺や後輩の道標となっていた頃の彼奴とは思えない姿形
いつもいつもあと少しで届かなかった。
それでもそんな中で出会った仲間と共に
【歌い手】という活動を始めて
やっと長年俺を縛り付けていた
【劣等感】という名の縄が
解け始めたのに
今度こそは追い付けると思ったのに
お前はまた、俺を置いて逃げる
ずっとずっと先を歩いていたお前は
もう目の前に居るのに
手の届く範囲に居るのに
何も嬉しくない
何なら憎い
でも
俺は謝らなければ行けないことがある
病んでなんていないこと
みことにバレた
しくじった
別に彼奴が勝手に持ち出した計画だが
それなりに責任を感じる所はある
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メンバーにバレた
桜桃がそう言って俺に頭を下げてくる
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声優時代
たまたま俺の得意分野が活躍しただけで
演技力だけなら圧倒的に高かった
そんな奴が
一般の活動者にバレる?
そんなわけないやろ
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海?
なんで…
ストレス…なのか?
俺が無理やり協力させたから
人一倍優しい桜桃の事だ
知らず知らずに自分を傷つけていた
という可能性も考えられる
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切っとけば良かった…か
普通の常識のある大人なら
「そんな事ない」
「お前が生きていてくれたならいいんだ」
と、格好良い台詞を言えるのだろう
だけど俺はそんな優しい人間では無い
そんな言葉など掛けることは出来ない
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出たのは一言の冷たい言葉だけ
相変わらず屑だな、なんて
1層のことそれなら
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お前だけでも助かるように
元の生活に戻れるように
俺は最後の悪足掻きのように
不自由となった体を
無理やり動かして
隠してあったカッターを振り上げた
理解するのに時間がかかった
彼奴がいきなり立ち上がって
カッターを俺に向けた
そしてその瞬間
俺の肩から真っ赤な血が
滲みだした
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数秒後
激しい痛みが俺を襲う
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冷酷な瞳で睨む彼奴に
感じたことのない恐怖を覚えた
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病人とは思えない
本気の切り付け
淡々とした口調
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ほとけ…さん?
信じられなかった
メンバーが人を傷つけている所を直に見てしまったから
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数時間前
いふ君とらんさんの計画が分かって
少しでも頼って貰えるように
それでも警戒はさせない様に
メンバーの中でも1番いふ君との関わりが深い僕だけが
会いに行ける事になった
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なんでッ
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なんでそんな事言うの?
もうみんな分かってるって言ってんじゃん
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………?
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その瞬間
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バタン💥
大きな音と共にいふ君が視界から消えた
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パニックを起こしている僕を他所に
冷静に今の状況を説明しているらんさん
医者
医者
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医者
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医者
苦しそうに横たわるいふ君
だよね…あんな大きい声出したら
ッ…なんであんな言い方
それでも後悔してももう遅い
それなら僕は
たとえ貴方が死ぬ事を望んでいたとしても
そんな事、絶対にさせない
生きたいって
これからも笑いたいって
思わせてみせる
苦しい事が多かったであろう彼の人生を
真っ黒なままでは終わらせない。