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荼毘(燈矢)
あれは丁度.........今のお前くらいの年齢だった頃だな
姪
...うん
轟燈矢(17)
はぁ......
俺はあの家に居るのが嫌になって、1人で外にいた
？？？
お兄ちゃん何してるのー？
轟燈矢(17)
.........別に
轟燈矢(17)
君の体...痣だらけだ
轟燈矢(17)
どうしたの？
？？？
んー............
？？？
ちょっと転けただけ
轟燈矢(17)
ふーん
轟燈矢(17)
君名前は
姪(幼少期)
姪！
轟燈矢(17)
へぇ...姪ちゃんね
轟燈矢(17)
個性とかはあるの？
姪(幼少期)
...個性......
姪(幼少期)
私の個性はね...何されても痛くないんだって！
姪(幼少期)
お医者さんがゆってたんだけどね！
姪(幼少期)
私ヒーローになったら強いんだって！
轟燈矢(17)
無痛.........ね
轟燈矢(17)
じゃあこの傷も痛くないんだ
姪(幼少期)
うん！へーき！
姪(幼少期)
それでね！
姪(幼少期)
お母さんが特訓してくれるの！
轟燈矢(17)
どんな？
姪(幼少期)
私をパンチしたりしてね！
姪(幼少期)
強くしてくれるんだって！
轟燈矢(17)
え......パンチって？
轟燈矢(17)
殴られてるってこと？
姪(幼少期)
殴る......？パンチはパンチだよ！
姪(幼少期)
えいって！
俺は瞬時に理解した
これは虐待だと言うことを
姪(幼少期)
......でもね
姪(幼少期)
最近のお母さんなんか変なの！
轟燈矢(17)
変？
姪(幼少期)
なんかね、注射器みたいなの私に刺してね
姪(幼少期)
赤いの取るの！
轟燈矢(17)
赤いの？
姪(幼少期)
血！
なんだ俺の苦しんでる理由はこの子と比べたらなんてことないんだ
この子のがよっぽど苦しんでるそう思った
轟燈矢(17)
ｷﾞｭ
姪(幼少期)
ぎゅーだ！
姪(幼少期)
お父さんが良くしてくれるんだー！
轟燈矢(17)
お父さんは好き？
姪(幼少期)
うん！お父さんだーい好き！
轟燈矢(17)
そっか...
姪(幼少期)
私そろそろ行かなきゃ
姪(幼少期)
怒られちゃう
轟燈矢(17)
.........またね
姪(幼少期)
ばいばい！
この時の俺はどうしたらいいかわからなかった
このままにしておけば母親からこの子への虐待は終わらない
また会った時に話を聞こう、そう思った
けど、その日以来その子に会うことはなくなった
荼毘(燈矢)
つーことだ
姪
...............
荼毘(燈矢)
なんか言えよ
姪
情報量多いよ！
姪
え？あなたがあの時の？
荼毘(燈矢)
ああ
荼毘(燈矢)
この前は悪かったn......
姪
そんな事いいよ！！
姪
それよりお父さんって何？！
姪
私にお父さんがいるの？？
荼毘(燈矢)
落ち着けよ
荼毘(燈矢)
そりゃ誰にでも父親ぐらいいるだろ
姪
いたんだ...私にお父さんが
荼毘(燈矢)
そんなことより俺との再会喜べよ
姪
あっうん！
姪
えっとー......荼毘だっけ！
荼毘(燈矢)
今まではそう通してきた......けど
荼毘(燈矢)
お前にだけ教えてやる
荼毘(燈矢)
燈矢だ
姪
燈矢くん！
姪
久しぶりだね！
荼毘(燈矢)
ああ笑
この時の燈矢くんは少しだけ昔の頃に戻ったみたいな顔をした
姪
てか、性格変わりすぎね笑笑
荼毘(燈矢)
んなことねーよ
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