くろと
くろと
※注意※ BL 青桃 nmmn 死ネタ 死 描写があります 結構可哀想 本人様とは一切関係ありません 地雷様・純オタ様は見ないことをお勧めします
くろと
くろと
くろと
ないこ
そう呟くと、スマホの向こうから息を飲むような音が聴こえてきた。
やっぱり、口にするべきではなかっただろうか。
If(通話)
ないこ
If(通話)
ないこ
If(通話)
未来でも見てきたかのように断言するまろの言動に思わず口元が緩んだ。
ないこ
If(通話)
ないこ
If(通話)
ないこ
卒業後にしたいことをまろに話す。
そうしたら絶対返事が返ってくるから、また自分も言葉を発する。
それはすごく楽しかったが、一つの作業のようにも感じた。
彼に話しかけていないと、自分の震えた手を見て崩れてしまいそうだったから。
If(通話)
ないこ
ポロン
さっきまでこの部屋を漂っていた明るい空気は、通話が途切れた音と共にこの部屋を去ったようだ。
ふー…と長い息を吐くと同時に襲い掛かって来た疲労感。
ないこ
心臓が暴れて荒い息が漏れる。手の震えは収まらず、独り 部屋の中で苦しさに喘ぐ。
不規則的に襲い掛かる症状。 それは自分がもう長くないことを察するには十分すぎるものだった。
冷たい空気が肺を満たすこの部屋で1秒、また1秒と時間を潰す。
まろと話したのはどのくらいまえだっただろうか。
ないこ
ないこ
数粒の睡眠薬を流し__
「…卒業、できるかなぁ」
「できるやろ。」
ないこ
カラ…
床に落ちた硬い音が部屋中に虚しく響く。
手から零れ落ちた睡眠薬を拾う気力も無く、ただ天井を眺めた。
わかっていた。
だからこそ口にした。
だから
ないこ
タン
最後のメッセージを送るとほぼ同時にスマホの電源が落ちる。
充電切れのようで、何度起動ボタンを押しても画面は真っ暗だ。
ないこ
発した言葉とは裏腹に、心のどこかでは安心していた。
これが1番正しいのだ。
これが自分が今選択できる幸せの中で1番幸せなものなのだ。
苦しいようで幸せなようで、苦しい。 でも幸せだ。
正反対な感情が複雑に絡み合う中で、やっぱり安堵が1番強かった。
ないこ
とある日の朝、パジャマから着替えようとしていた時に、あることに気付いた。
If
最近は向こうから送ってこなかったのに、何かあったのだろうか。
今日
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
3:57
If
If母
血相を変えた母親が俺を呼ぶ。
普段穏やかな母親のその顔に滲む汗が、状況の深刻さを表していた。
If
If母
If
If
If母
If
ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹
█████████████
昨日
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
3:57
今日
If
ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹
愛を感じられない僕は__。
コメント
1件
うわ、最後の縦読みで一気に鳥肌たちました...神作すぎますね✨️