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どうぞ

ごめんなさい…。

…え、

俺、好きとかよく分からないから、

凛のこと、そういう、恋愛的な意味で好きなのか分からない…

凛のことはもちろん大切だ

会えて嬉しいって思ってる

じゃあッ!

でもっ!!!

っ!

俺はそんな半端な気持ちで付き合いたくない…。

だから、ごめん…

…チッ

もういい

帰るぞ

いいよ、俺一人で帰れるよ…

ダメだ

もうこんな時間なんだ

送らせろ

あ、りがと…

トコトコ

トコトコ

(な、何か、会話…)

着いたぞ

え、あ

ありがとう…

え、

ガバッ

えっ!?凛!?

(なんで抱きしめッ!?)

最後でいいから、

少しだけ、黙ってろ…

!?

分かった…

凛、そろそろ…

…ああ

悪かった

ううん、俺の方が…

お前は悪くない

じゃあな、潔

うん、じゃあな

あ、凛か

おかえ…

グスッ

!?

何があった

おれっ、い、さぎにグスッ

あいつに?

フラれた…。

そうか

来い

凛、頑張ったな…

うっ、グスッうぅ〜グスッ

頑張った、頑張ったな…

"頑張ったな"

そう言って、抱きしめながら頭を撫でてくれた兄ちゃんの手は

とても温かかった…。

にいちゃ、もう、大丈夫…

そうか、

兄ちゃん、俺、どうしたらいいいいかな…

一応聞くが

お前はもう潔のことは諦めるのか?

うん…。

俺は、もうやれることはやった

いつも声に出さないことも

恥ずかしかったけどいっぱい言ったし

行動もした

でも、それでも無理だったんだ

だから、もういいんだ

そうか

俺は、お前がいいんだったらいい

ありがとう、兄ちゃん

ああ

(俺はもう決めた)

(あいつとは関わらない)

(関わってしまったら、)

(もう一度その目を見てしまったら…)

また恋に落ちてしまうから…。

それから俺は

潔を避け続けた

何があっても、視界に入れないように…

(これでいいんだ)

(これで…)

おい、凛

にい、兄貴!?

飯、食うぞ

あ、うん!

あの日から

兄ちゃんが昼飯に誘ってくれることが多くなった

彼なりの気遣いだろうか、

そんな兄ちゃんを見てると

俺は心の寂しさを紛らわすことが出来た

あの日から

俺と凛の関係は変わった

俺は、

凛に避けられているのだろうか…。

(俺は、凛と前みたいにずっと一緒にいたいのに…)

(俺は…。)

蜂楽

え、あ

蜂楽か、どうした?

蜂楽

ちょっと今いい?

え、いいけど

(なんかいつもと雰囲気違う…?)

蜂楽

潔さ、

凛ちゃんと何かあった??

…え

蜂楽

潔がデートするって言った日から2人なんかおかしくない?

蜂楽

2人だいたい休み時間一緒にいたし、部活も2人で練習してたじゃん

蜂楽

何かあったんじゃないの?

…別に、

蜂楽

潔っ!!

っ!?

蜂楽

俺は潔の親友でしょ!!

蜂楽

蜂楽

俺、潔がずっと悲しい顔してるの、耐えられないよ…

…!

(俺、ずっとそんな顔してたのか…)

ごめん、ごめんな、蜂楽

俺の話、聞いてくれるか…?

蜂楽

!?

蜂楽

もちろんだよ…!

俺はあの日のことを話した

凛に告白されたこと

俺が凛を振ったこと

蜂楽は俺の話を真剣に聞いてくれた…。

俺、凛のこと、そういう意味で好きか分からなくて、

そんな曖昧なままで付き合いたくないんだ

でも、あの日から凛と話せなくなって

すごい、悲しい

俺は、前と同じように、ただ凛のそばにいたいだけなのに…

蜂楽

そっか、

蜂楽

潔、頑張ったね

俺は、何も頑張ってない

俺は、凛を傷つけちゃったんだ…

俺は…

あの時の傷ついた凛の顔が、忘れられない…。

蜂楽

…ううん

蜂楽

潔は頑張ってるよ

蜂楽

辛かったよね、苦しかったよね、

蜂楽

それを1人で抱えてたんだもん、

蜂楽

潔は、頑張ってるよ

蜂楽…

蜂楽

潔、

蜂楽

凛ちゃんのこと、本当に好きじゃない?

…分からない

何が恋か、どういうのが好きって言う感情なのか、よく分からないんだ

蜂楽

そっか

蜂楽

ねぇ潔

蜂楽

恋っていうのは、ずっとその人のことで頭がいっぱいになったり

蜂楽

その人のためになにかしてあげたいって思ったり

蜂楽

ずっとそばにいたいって思ったり、

蜂楽

時には、胸が締め付けられるように苦しくなったりすることだよ

蜂楽

俺はね、潔は凛ちゃんに恋してると思う

俺が、凛に…

蜂楽

潔、前言ってたよね、凛ちゃんが大切だって

蜂楽

それって恋に近いものじゃないかな

蜂楽

それに、何よりね、

蜂楽

潔はさ、凛ちゃんといる時と、凛ちゃんと話す時

蜂楽

すっごい良い笑顔になってるよ!

蜂楽

潔も思ってるんじゃない??

蜂楽

凛ちゃんといるのが1番楽しいって

確かに、俺は凛と話すの大好きだ

それに、凛のこと大切に思ってる

でも、その大切は、弟みたいだから…

蜂楽

蜂楽

潔は、弟に嫉妬したりするの?

え、

蜂楽

弟とデートするの?

それは…

蜂楽

蜂楽

潔はさ、確かに凛ちゃんを大切に思ってる

蜂楽

けど、その大切は他の人とは違う、特別なものなんじゃない?

確かに、凛は、

凛は、特別だ

蜂楽

…ふふ

蜂楽

答えは出たね

蜂楽

その特別な感情が、恋なんだよ

これ、が

"恋"

(そうか、俺は、凛のことが好きだったんだな…)

俺っ!凛と話してくるっ!!

蜂楽

うん!がんばってね!!潔!!

蜂楽

応援してるから!!

色々ありがとうな!!蜂楽!

蜂楽

全然だよ!!

蜂楽

絶対に自分の気持ち伝えるんだよ!!

おう!!

ダッタタタ

蜂楽

蜂楽

頑張れ、潔

蜂楽

蜂楽

(そして、)

蜂楽

(バイバイ、俺の初恋…)

ハァハァ

凛っ!

どこだよ…!

あ?

潔か

冴!?

冴!!凛どこにいるか知らないか!?

…なんでだ

なんで凛に会うんだ

お前は凛から離れたんだろ

俺は、自分の気持ちがよく分からなかった

凛を大切だと思う気持ちがどういうことなのか

自分から知ろうともしなかった

でもっ!

凛に避けられて、親友と話して、やっと気づけた!

俺は凛が好きなんだ!!

遅すぎるって言うのも分かってる

凛を傷つけたことも…

でも、だからこそ!

今度は俺から伝えてやりたいんだ!!

凛を、心から好きってことを!!

屋上だ

え、

屋上に凛はいる

早く行け

っ!

ありがとう!冴!!

次また俺の大切な弟を傷つけたら、今度は殺す

おう!

(早くっ!早く凛のとこに!!)

鈍感野郎は黙ってろ

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1,119

コメント

2

ユーザー

初コメ? 良い話だけど蜂楽、、、 あと冴ちゃんブラコn((((殴

ユーザー

やっと気づいたか潔!続き楽しみすぎる((o(。>ω<。)o))

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