ナレーション
カラオケで歌ってはいけない歌がある。

ナレーション
もう死んじゃったこの歌だという。

ナレーション
「私の学校では、みんな知っていましたよ」

ナレーション
これ、有名な話じゃないんですか。キョウコは驚いていたが、私にとっては全くの初耳だった。

ナレーション
恐らく彼女の地元で、ある一時期だけ広まっている噂だろう。

私
「別に、そのまま歌うぶんにはいいんです。でも歌詞のところどころを、サトシ、にかえたらだめなんだって」と、キョウコが言っていた…

ナレーション
サトシに、変えては行けないのは彼女が死ぬ直前、恋人であるサトシのために作った曲だからだ。

私
女友達3人と、カラオケボックスに遊びに行くことにした

私
しかし、お目当ての新しくて綺麗なカラオケボックスは、すでに満員となっていた

A子
「……どうする?竜宮城のほういっちゃう?」

私
「そうだねえ、仕方ないか…」

私
どうしてもカラオケがしたかった私たちは、歩いて10分程の「カラオケ竜宮城」という店に向かった。

私
まあ、正直なところ、私たちはそこに行く気が進まなかったのだが……

私
潰れた旅館をそのまま使っているという「カラオケ竜宮城」は、全体的に薄暗く、あちこちがホコリだらけ。おまけに、各個室の壁も薄く、隣の部屋の大きな唄声が聞こえると有名だ。

私
1階のがらんとしたロビーには、使われていないゲーム機が乱雑に放置され、浦島太郎とおぼしき壁画が、ボロボロに禿げたまま残されている。

私
そこを通りすぎて2階に上がったところが受付カウンターだ。

私
そんな奇妙な店なのでめったに混雑することは無い。

私
私たちは、ハズレの個室に案内された

A子
「うわぁ、最悪……」

私
ドアを開けた瞬間、早くも全員が後悔しはじめていた。

B子
「ねえ、もう死んじゃったこの歌、入れてみようよ」

私
この状況を、なんとか打ち消そうとしたのか、B子から、そんなアイディアが出された

C子
「あ、それ聞いたとこある」

C子
「サトシって、歌ったらだめなやつでしょ」

私
部屋は最悪だし、こんなに暗い雰囲気なら、いっそうのこと怪談っぽく盛り上がろう。

私
そう思った彼女たちほ、例の歌の番号をカラオケに入力してみたのである

私
イントロに続いて歌のメロディが流れていく。

A子
「……どうしたの、誰か歌いなよ」

私
しかし四人ともニヤニヤしているだけで、いっこうにマイクを持とうとはしない。

私
そこで、誰かが

B子
「サトシ……」

私
ぽつりと、つぶやいた

私
その時だった

私
いきなり個室のドアが激しくノックされた。少し驚いたキョウコたちだったが、店員が何かを伝えに来たのだろうと思い、扉の方を注目した。しかし、誰も入ってくる様子がない。そのまま無言で待っていると、曲は3番に移っていく。

私
また同じノックの音が響いた。

C子
「はい!なんですか?」

私
大声返答してみるが、ドアはピクリともうごかない。誰かが外側にいる様子もない

私
そうこうするうちに曲は終了して、モニターはホーム画面に戻った。

私
気を取り直して、別のなにか明るい歌を入れよう。そう思って探し始めたところで、また

私
と、激しいノック音が鳴る

C子
「ちょっと、どういうこと……?」

B子
「イタズラじゃないの?しゃがんでノックしたやつがすぐ近くの部屋に逃げ込んだとか…」

私
ここは、壁も薄いので外にもれる音を聞けば、何を歌っているのかが分かってしまう……

これで終わりです!中途半端でごめんなさいm(._.)m
疲れたし、流行らなかったら最悪だからいいねがいっぱいあったら続きだします!!
打ち間違いがあるかもしれない!!それではまた見てね
(長くてごめんなさい)