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短編、解説集

17 - 異質で楽しい夏祭り

♥

157

2021年08月13日

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ダッダッダッ…

凛咲 壊

あはは、まずいね〜。

凛咲 殺華

待てゴラ馬鹿野郎!

佐藤 愛

な…なんで私までー!

なぜ部外者の私が人混みをかき分け、 殺華さんから逃げているかというと…

それは数刻前…

耳が聞こえない私はいつも通り一人ぼっち。 今日の夕方からお祭りがあるらしいけど… …耳が聞こえない私は誰からも誘われない…。

佐藤 愛

(行ってみたいな。友達と…お祭り。)

佐藤 愛

(でも保健室投稿だし…仕方ないか。)

そう思っていると背中を突かれて…。

ツンツン

凛咲 壊

ねぇ佐藤さん。

私が振り返ると手話をしている同級生の凛咲 壊君がいた。

佐藤 愛

ん?
えっと…壊君?

凛咲 壊

あ。覚えてくれてたんだ。
嬉しいな。

佐藤 愛

まあ…校内で有名…だし。
噂とかいっぱいあるし。

凛咲 壊

あれれ僕もしかして人気者?

佐藤 愛

うん。そうだと思うよ?

凛咲 壊

へぇ…。
それはなかなか面白いね。

佐藤 愛

それで?壊君は私に何の用?

凛咲 壊

あぁ。今日の夏祭り一緒に回らない?

佐藤 愛

まあ…いいけど。
どうして私?

凛咲 壊

色んな人誘ったんだけどみんな他の人といくって言われちゃってね。
一人で行くのもなんだし、最後の一人の佐藤さんに声かけたって感じだよ。

佐藤 愛

ふーん。
壊君妹さんはいいの?

凛咲 壊

殺華のことかな?
殺華は他のこと約束があるって言われちゃってさ。

佐藤 愛

すごくブラコンの妹さんがいるって噂で聞いた…というか筆談で教えてもらったから。
だから妹さんと行くのかと思ったの。
まあそれならお供しようかな。
夏祭り。

凛咲 壊

ありがとう。
じゃあ夕方駅前待ち合わせで。

佐藤 愛

うん。
…壊君。

凛咲 壊

なんだい?

佐藤 愛

誘ってくれてありがとね。
嬉しい。

凛咲 壊

僕も一緒に行く相手がいてよかったよ。
じゃあ放課後待ってる。

佐藤 愛

はーい。

佐藤 愛

(夏祭りはじめて同級生と行くけど楽しみだなぁ〜ワクワク(*´꒳`*))

その日はいつも通り保健室で自習をした。

コンコンッ

執事

失礼します。

佐藤 愛

あ。爺や入ってたのね。

執事

(…お嬢様はもう補聴器があってもノックは聞こえない…か。)

執事

お嬢様お出かけですか?

佐藤 愛

えぇ。同級生とお祭りに。

執事

失礼なのは承知ですが、その方はお嬢様の…「障害」を理解できていますか?

佐藤 愛

彼は手話ができるし大丈夫だと…思う。

執事

手話ができる方なのですね。
それはよかった。
お供しましょうか?

佐藤 愛

…ううん。
学生同士の遊びに使用人がいたらなんだかぎこちなくなったりするだろうし。

執事

…わかりました。
ですが最高の思い出になるよう尽力いたしましょう。
まずは着付けを…。

佐藤 愛

ふふっ。爺やったら私より張り切っちゃって。

執事

もちろんですとも!
一夏の思い出は美しくあればある程思い出すたび微笑ましくなりますから!

佐藤 愛

爺や語彙力が著しく低下しているわよ。

執事

はっ!これは失礼しました!

執事

…着付けが終わりました。
行ってらっしゃいませ。お嬢様。

佐藤 愛

…いってきますっ!

凛咲 壊

少し遅れちゃったな〜。
佐藤さん待ってないといいんだけどね〜。

佐藤 愛

あ!壊君!

凛咲 壊

待たせてごめんね?
…それにしても浴衣綺麗だね。
着こなせてる。

佐藤 愛

ふふっ。ありがとう♪

凛咲 壊

じゃあ行こっか。

佐藤 愛

わぁ…!
みんな綺麗な浴衣着てますね!
屋台もいっぱい…!

凛咲 壊

手話)佐藤さん何したい?
僕は合わせるよ。

佐藤 愛

じゃあ金魚掬いしてみたい!
父さん達が買ってきたおもちゃでしかやったことなくて…。

凛咲 壊

おじさんあみ一つちょうだい〜。

屋台のおっちゃん

あいよ!
なんだい?お二人さんデートかな?

凛咲 壊

あはは、違うよ学校の同級生。

屋台のおっちゃん

へぇ〜。
去年は家族と来てなかったか?坊主。

凛咲 壊

ちょっと今年は同級生と行きたい気分だったからね〜。

屋台のおっちゃん

まあおまけしとくよ若頭。ボソッ

凛咲 壊

あはは、外でそれは言っちゃいけない約束だろう?

屋台のおっちゃん

すいやせん!
あ。嬢ちゃんの方はどうだい?

佐藤 愛

ふふ〜壊君見て!
もう五匹も取れたよ!

凛咲 壊

手話)あはは!佐藤さんは金魚掬いの才能があるかもね〜。

佐藤 愛

え〜そうかな?

金魚

ビチビチビチビチッ!

佐藤 愛

あ!破れちゃった…。

屋台のおっちゃん

お!すげぇな五匹か!
じゃあ一匹おまけしとくな?

佐藤 愛

あ…あれ?一匹増えた…?

凛咲 壊

手話)屋台のおじさんがおまけだって。

佐藤 愛

え!嬉しい!ありがとうおじさん!

屋台のおっちゃん

いえいえ〜。

屋台のおっちゃん

………。
…もしかして若頭。
あの子耳聞こえないんですか?ボソッ

凛咲 壊

あぁ。
まあそのかわり基礎能力は高いしいい原石だと思いよ。

屋台のおっちゃん

まあ…若頭が言うならそうなんでしょうね!
お祭り楽しんでいってくだせぇ!

凛咲 壊

あはは、ありがとう。

佐藤 愛

あ〜めちゃくちゃいい匂いする〜!
たこ焼き美味しそう…。

凛咲 壊

手話)何味がいい?佐藤さん。

佐藤 愛

チーズ入り気になるな〜。

凛咲 壊

おばちゃんチーズ入り一人前ちょうだい。

たこ焼き屋のおばちゃん

あいよ!500円ね!

凛咲 壊

はいはーい。

たこ焼き屋のおばちゃん

出来上がり熱いから気をつけな!

佐藤 愛

美味しそう〜!カプッ

凛咲 壊

あ。

佐藤 愛

あ…あっふい…!

凛咲 壊

手話)お水買っててよかったね。はい。

佐藤 愛

ゴクゴクゴク…。

佐藤 愛

ありがとう壊君…。
やだなぁ…みっともないとこ見せちゃった。

凛咲 壊

全然大丈夫だよ。
たこ焼き熱いし僕が冷ましてあげるよ。

凛咲 壊

フゥー…。

佐藤 愛

え…悪いよ…!
それになんか…恥ずかしいし///

凛咲 壊

はいあーん。

佐藤 愛

っ…///
あーん…。

佐藤 愛

ん!美味しい!

凛咲 壊

手話)あはは、それは良かった。

殺華視点

友達

でさー。

友達

わかる!

凛咲 殺華

…ん?

凛咲 死花

凛咲 死花

どうした?殺華。

殺華の視線の先では…

凛咲 壊

はいあーん。

佐藤 愛

っ…///
あーん…。

佐藤 愛

ん!美味しい!

凛咲 壊

手話)あはは、それは良かった。

・・・。

凛咲 死花

あーそういうことか。

凛咲 殺華

………。

凛咲 死花

殺華?
どうした?

凛咲 殺華

コロス。

友達

あっやっば。

友達

殺華ブチ切れじゃん…。

凛咲 死花

悪い二人ともここからは二人で楽しんでくれ。
私は殺華を追う。

友達

死花頑張れ〜。

友達

いつも大変そうだね死花。

友達

まあ…そういうポジだからねぇ…。

友達

よーし食べ歩きやるぞ〜!

友達

いいね乗った!

ダッダッダッ…

凛咲 壊

次はどこ行こうか?

佐藤 愛

じゃあ…。

凛咲 殺華

おい…馬鹿野郎…。
今年は夏祭り行かないって言ってたよな!?

凛咲 壊

一緒に行く相手ができたから来てるんだよ〜。

凛咲 殺華

なら僕が誘ったんだから僕とくるだろ!
そこの女誰!?

凛咲 壊

同級生だよ?

凛咲 殺華

同級生の女子と二人きりで夏休みってデートだろそれ!
ふざけるな!

凛咲 壊

ふざけてないよ〜。

佐藤 愛

あ…あのあなたは…?

凛咲 壊

手話)僕の妹だよ。

佐藤 愛

あ…噂のブラコンの妹さん?

凛咲 殺華

そうだよ壊は僕のだよ!
何手を出そうとしてんの!?

凛咲 壊

彼女は耳の障害があるから聞こえないよ。

凛咲 殺華

はぁ!?

凛咲 壊

さってと。

凛咲 壊

手話)佐藤さん逃げよっか。

佐藤 愛

あ…え?
いいの?

凛咲 壊

手話)面倒だからね〜。

ダッダッダッ…

凛咲 壊

あはは、まずいね〜。

凛咲 殺華

待てゴラ馬鹿野郎!

佐藤 愛

な…なんで私までー!

凛咲 死花

あいつ足速いな…。
まあ私がやることは一つだ。

ヒョイッ

佐藤 愛

へ?

凛咲 死花

壊〜お前の同級生預かるぞ。

凛咲 壊

お〜助かる〜。

凛咲 殺華

死花…!

凛咲 死花

殺華お前の目的は壊だろ。
大人しく追っかけないと逃げられるぞ?

凛咲 殺華

ぐっ…。

凛咲 殺華

わかったよ…!

凛咲 死花

はぁ…めんどくさい兄妹だな。

佐藤 愛

あ…ありがとうございます。
あの…あなたは?

凛咲 死花

私は凛咲 死花。
凛咲 壊、凛咲 殺華の従姉妹だ。

佐藤 愛

何か言いました…?

凛咲 死花

…聞こえないフリというかわからないフリやめたらどうだ?
お前は相手の口の動きで何を言っているかわかっているだろう。

佐藤 愛

(…この人は…!)

佐藤 愛

…どうしてそう思うんです?

凛咲 死花

君が知っている通り私たちは裏の人間だ。
だからそのくらい下のやつに調べさせればわかることだ。

佐藤 愛

…私になんの用ですか?

凛咲 死花

………。

凛咲 死花

なぁ今日は楽しかったか?

佐藤 愛

まあ…夢でしたし、楽しかったですけど。

凛咲 死花

ふっ。
なら良かった。

佐藤 愛

え?

凛咲 死花

まあ仕事の付き合いでこれから関わる可能性が高い。
そうだろ?
佐藤財閥御令嬢。

佐藤 愛

それは…そうですね。

凛咲 殺華

待てー!!!

凛咲 壊

あはは、嫌だね〜。

遠くで追いかけっこをする二人を見て死花さんは少し笑った。 そして…

凛咲 死花

あんな奴らだが仲良くしてやってほしい。
…さて。

凛咲 死花

花火が上がる時間だ。
早めにいい場所に行っておこう。

ヒュルルルル…

凛咲 死花

おっと少し遅かったか。

佐藤 愛

…綺礼。

凛咲 死花

また来年も再来年も…来れるといいんだがな。

佐藤 愛

みんなでですか?

凛咲 死花

うちはあんなんだから来年に誰かどこかにいってそうだしな。

佐藤 愛

ふふふっ。
そうかもですね。

凛咲 死花

まあその時には君でも誘って見にくるとしよう。

佐藤 愛

それは…私とお友達になりたいってことですか?

凛咲 死花

………。
まあそんなとこだ。

凛咲 壊

あはは、二人とも仲良くなれたみたいだね〜。

佐藤 愛

壊君…。

凛咲 死花

あれ?殺華は?

凛咲 壊

撒いてきたよ?

凛咲 死花

あれをほっといたらまずいだろ…。
私は先に殺華と帰るから壊は愛の送迎しっかりしろよ?

凛咲 壊

あはは、もちろん。

佐藤 愛

…今日楽しかったです。
ありがとう壊君。

凛咲 壊

いえいえ〜。

佐藤 愛

あの…。

凛咲 壊

ん?

佐藤 愛

また誘ってもらえないでしょうか?

凛咲 壊

いいよ〜。死花も喜ぶだろうしね。
そろそろ帰ろうか。
親御さん心配するでしょ?

佐藤 愛

はい!

生まれて初めて夏祭りに来て、 打ち上がる花火を見れて…

佐藤 愛

すごく幸せだなぁ。

佐藤 愛

(…また来れますように。)

祈るように見上げた夜空には

火の花が咲き誇っていた。

この作品はいかがでしたか?

157

コメント

30

ユーザー

ヒェッ…これを読んでいなかったの?切腹しようか………←考え古いわ

ユーザー

見落としてました…_:(´ཀ`」 ∠): やっぱり壊さんかっいい(*´∇`*) でも、壊さん女性物の浴衣も似合いそう…(笑)

ユーザー

この壊と殺華の絡みもすこなんじゃー( ˇωˇ )(永眠)

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