僕の親友に希望をください

俺はさとみ。

俺は昔から病弱だった。

そのせいで学校でみんなと勉強なんてほとんどした事ない。

俺の夢は、みんなと学校へ行って、同じように勉強すること。

数年前、俺はガンにかかってしまった。

そんなこと言われたって。

苦しくて苦しくて。痛くて痛くて。食べられないよ。食べても吐いちゃうよ。

吐いちゃうものは食べても意味ないよ。

それに、俺はもう諦めている。

ガンなんて、治る場合もあるが、死ぬ確率の方が高いし、第一治っても再発する可能性がある。

いやだよ。せっかく苦しみから解放されたのに、また苦しい思いをするなんてごめんだ。

だったら、死んだ方が楽だ。

振り返ったその子は藍色に輝くアスターのように綺麗で、

俺の胸は高鳴った。

なんだ？この気持ち……

ま、まさか……

心臓にもガンが転移した…！？（鈍感）

その子の名前は『ころん』と言った。

ころんは、俺の人生初めての友達だ。

だが―――

クリーンルームとは、無菌室のように全く菌がない状態の部屋のことである。

俺も一度入ったことがある。

話を聞くと、ころんは以前にもクリーンルームに入ったことがあるらしい。

あ、ちなみにころちゃんは急性骨髄性白血病です（細か）

俺はこの話を聞いて、

ころんが生きることは不可能だということを思い知った。

ころんがどんどん衰弱していくのに、俺はどんどん良くなっていく

衰弱していくころんに、逆に元気になっていく俺は何ができるだろうか。

募金活動……

SNSで募金活動をすれば、お金が集まってころんが助かるかもしれない！

嬉しいことに、募金箱のお金も次々に溜まり、遂に手術ができるようになった！

まあ手術、とは言ったけど、お腹を切り開くとかじゃない。

点滴みたいにチューブで骨髄液を送るらしい。

無事移植はできたが、まだ道のりは長い。

完全に治るまで数ヶ月かかった。

そして……！

その後二人は死ぬまで幸せに暮らしましたとさ