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前から思ってたんだけどちーちゃんの作品って同じ作品でも何回読んでもまた読みたくなるよねぇ~ 僕もそんな作品書けるようになりたいよぉ~!!(゜-゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)
あのっ一寸中也の泪と太宰の泪頂いて良いですか?(雰囲気ぶち壊すな)ていうか太宰打った奴阿鼻地獄に放り込んで良いですかね?駄目だったら一枚一枚其奴の皮剥がして食わせます!
千陽
千陽
千陽
千陽
太宰
太宰
太宰は洒落たスーツを着て文句を垂れ流していた。
姉さん
苦虫を噛み潰したような顔をした太宰だが中々似合っている。
新雪のように白いスーツ。胸ポケットには赤い花が映えそうだ。
太宰
太宰の野郎ははぁと溜息を一つ。
何を諦めたのかその後から文句一つ言わなくなった。
首領に云われた通り例の会場に到着した。
太宰
太宰
口元を隠して嘲笑う太宰に一発蹴りを入れてやろうかと思ったが寸前で姉さんに止められてしまった。
姉さん
中也
姉さん
中也
姉さん
姉さん
姉さん
っと云い俺に銃を渡す。俺と太宰は姉さんに背中をぽんっと押され例の建物の中に入った。
中也
会場内には見たことのない料理、酒、後菓が並んで居た。
どれも宝石の様に美しく、物凄く美味しそう。
ローストビーフの乗った皿に手を伸ばすと
太宰
中也
太宰
太宰
中也
会場には長身、強面の男と派手なドレスを着た女がうじゃうじゃいた。
そんな平和な時間は颯爽と過ぎ去り銃声とともに絶望が会場に鳴り響いた。
眼の前で太宰が撃たれた。
太宰
中也
俺は拳銃を持ったやつの腕を折り、銃を取り上げ其の場に居た人間に銃口を向けた。
中也
裏社会と関係のない奴らは腑抜けた悲鳴を上げて、大人しく帰っていくが太宰を狙ったグルは違う。
まだ…太宰を殺そうとしている。目を冷たく光らせ片手を後ろに回す者も。
中也
俺は異能を発動させ一人ずつ吹っ飛ばしては窓の外に投げ捨てる。
幸い敵は対して強くは無かった。
太宰の側によると白いスーツを血で赤く染めている。
俺は姉さんに電話を掛け救急車を呼んでもらおうとしたが近くで大きな事故があったらしく周辺の救急車は全部其処に向かっているらしい。
此のビルに車で二十分は掛かるそう。
そんな悠長に待っては居られない。
俺は太宰を背中に乗せて走って首領の元に向かった。
中也
太宰は一面を取り留めた。間一髪。
一定のリズムを刻む機械音だけが病室に響く。
今思い返せば太宰は何かにずっと警戒していた。
そして撃たれたときも弾道は真っ直ぐ俺を向いていた。
つまり太宰はあの時俺を庇って撃たれたということ。あの時俺が正面を向いていれば異能で止められた
あの時太宰の云うことを聞いていれば太宰はこんなんにはならなかった。
全部俺が悪い
俺の脳みそがそうはっきり判断したとき掌に太宰の体温が段々と下がっていく感覚がすふ。
同時に太宰が死ぬかも知れない恐怖。太宰が「俺の所為」で死ぬかも知れない恐怖も感じた。
息が上がって。喉が詰まって息苦しくなる。
怖くて怖くて堪らない。
俺は太宰の病室を駆け足で出ていき自宅に向かった。
自分の部屋に入ると次は途轍も無い罪悪感に襲われた。
自分を罰せなければ行けない。自分は無傷で居ては行けないと感じた。
引き出しを漁って新品のカッタァナイフを握り左腕に当てた。
つぅ。ぽたっ、
皮膚が裂け、血が床に垂れたときふと心が軽くなった。
そんなに深くない。薄皮一枚。
なのに何かが吹き飛んだ気がした。
数カ月後…
太宰は怪物生命力で復活し、今も伸び伸びと自殺未遂を繰り返して居る。
俺は太宰が回復しても尚自傷を続けていた。
中也
桃色の剃刀を握り何時も通りの力加減で刃物を引いた。
ヒリヒリと火傷のような痛みで皮膚が切り裂かれていく。
すると…
中也
「新品の剃刀」
初めて使った奴に其の切れ味がどれだけか何て判るわけ無い。
皮膚の隙間から黄色の物がちらりと顔を出す。
どうしようかと悩んでいると太宰が風呂場に顔を覗かせた。
太宰
太宰
中也
太宰
太宰
なんだか絶望に落ちたような気がする
誰かに自傷がバレた。其れだけなのに何か抜け落ちたような。
太宰
太宰が何時もと変わらない青鯖が浮かんだような顔をして俺に聞いた。
「何故」に対して応えるだけの簡単な問なのに俺は5分ほど黙り込んでしまった。
何故…何故だ。最初は太宰が怪我した原因が俺にあったから其の罪滅ぼしだった。
だけど今は何も…応えられない…
太宰
太宰
中也
太宰は「僕は生きている。こんな事止めてくれ」っと云った。
然し、辞められる気が全くしない。
今俺が自傷をする理由は罪滅ぼしだけじゃなくなっている。もう明確な理由は無い…
何故…何故俺は自傷を、する何故俺は自分を傷つける?何故何故何故何故何故
頭の中が何故で一杯になった。
そして気が付いたら泪がぽろぽろと零れ落ちていた。
太宰
泪が延々と流れてくる目を抑えてる泪を拭う。
中也
中也
中也
太宰
太宰は「こんなの愚問だったね」と「何故切った」という質問がどれだけ苦しいか知っていながら聞いてしまった。申し訳ないと。
中也
太宰は俺にハンカチィフを渡して黙り込む。
太宰の顔をちらりと覗くと笑っていながら悲しそうな顔をしてた。
その表情を見たとき居ても立っても居られなくなって俺は太宰を抱擁した。。
太宰
中也
中也
太宰
中也
太宰は俺の体に顔を埋めて「ポーカーフェイスは得意なのにな」っと云い俺の服を少し濡らした。
太宰
中也
千陽
千陽
千陽
千陽