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気がつくとそこは白い空間だった。
アザミ
寒くも暑くもなく、何の音もしない。
自分の心臓の音もしなかった。
◯△□
振り返ると水たまりがあり、 声の主はいなかった。
アザミ
しゃがみ、水たまりを覗き込むと 半目が赤くなった自分がいた。
◯△□
そっと水たまりに触れると 私のマシンと運ばれていく担架が見えた。
アザミ
アザミ
担架には布が被せられていたが 血が滲みて、滴っている。
アザミ
また触れると 数時間前、私のマシンをいじっている 玲香 が映った。
アザミ
◯△□
◯△□
アザミ
◯△□
水面は変わり、 トロフィーを片手に救急車を 見送る玲香が映し出される。
アザミ
アザミ
アザミ
◯△□
声は何も言わなくなった。
アザミ
アザミ
アザミ
アザミ
言い終わる頃、視界が黒くなっていった
◯△□
私は死んでこの世へ戻った。
死んで、1年が経とうとしていた。
死神
紙に赤い字で名前と顔が映し出される。
死神
死神
紙をポッケに入れ、 金属バットを背負う。
死神
死神
最初の依頼で会った、 今は亡き少年の形見。 無論、依頼だとしても幼い命は尊かった。
かれこれ、1年ほど一緒だった。 そして ユイツの仲間との最後の依頼だ。
死神
入り組んだ路地裏を歩くと そこには赤髪の人がいて
「ビンゴ」 なんて思いつつ、ゆっくり近づく。
死神
振り返った赤髪は だるそうな目でこちらを見た。