テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

おいもう朝だぞ〜…

土曜日の朝

カーテンを開けながら、 俺に向かって声を出す

ん〜ッ…

…………………

急に兄ちゃんの窓を開ける 手が止まる

どうやら兄ちゃんは俺の方を見て 固まっているよう

目線の先に追いやると 俺が深夜まで使っていたスマホとゲーム機

ったく…また深夜までやってたのッ…?

ため息を吐いて呆れる兄ちゃん

、ゲームし過ぎてたら紫ーくんに言って没収してもらうからね…

っえッ…!?

俺はその言葉に思わず飛び起きる

紫ーくんには弱いんだから…w

また軽いため息を吐く

、しょうがねぇだろ…

まぁ一応経験者だしね…w

そう、俺は実際に没収されたことがある

去年の秋。

1年に1度の大イベント

修学旅行があって

楽しみすぎて寝れなかったことがあった

そして深夜に暇潰し程度に ゲームをやっていた

気づいたらもう朝の4時で

そこから2時間だけ寝た

そして迎えた修学旅行当日

行く先は地元では凄く有名な 遊園地

同じ班の人達に振り回され、

ジェットコースター

コーヒーカップ

観覧車

お化け屋敷

様々なアトラクション に乗った

そしてホテルへ行く途中に 寝不足と疲れが出たのか

ぶっ倒れてしまった

その場に大袈裟な人しか居なかったからか

友達や先生がスマホを取り出して

紫ーくんに連絡したり、 救急車を呼んだりで

本当に大変だった

その時は意識が朦朧としてて 分からなかったが、

とにかくほとんどの人が大袈裟な行動 をしていた

という話が耳に入った

そして倒れた原因がオールだと知った 紫ーくんは、

1.2ヶ月くらい ゲームを禁止された

ゲーム依存症な俺は 当時は本当に致命的で

逆に寝れなくなり、 風邪を引いてしまったのもしばしば…

本当にあの時皆心配してたんだからね、

特に紫ーくん…w

紫ーくんに関しては心配どころじゃねぇだろッ……w

いやまぁッ…ね、?

紫ーくんも心配だったんだよ、凄く…

それは行動で分かるけどッ…w

確かにッ…w

兄ちゃんと少し談笑しながら 部屋を出ようとする

ねぇ桃くんッ…

…ん、?

突然兄ちゃんの声色が変わる

……いや、

やっぱ何も無いやッ…ニコッ

そう言って俺に向けた笑顔から

少し寂しさを感じたのは 気のせいなのだろうか

俺は部屋を出ようと ドアノブに手をかける

ギュッ…

…え…?

突然お腹周りに 温かさを感じる

後ろに首を回すと 俺の背中に顔を埋めている兄ちゃんの姿。

細い腕で抱きつかれているのに

何故か身動きが取れないほど 力が強い

どこにも…いかないでッ…

少し震えた声に鼻をすする音

一瞬で泣いていることを感知する

、大丈夫……

…どこにも行かないから、

俺は強引に兄ちゃんを体から引き離し

面と向かい合う

予想通り、兄ちゃんの顔は 透明な涙でいっぱい

俺は兄ちゃんの頭を軽く叩いて、

兄ちゃんに背を向けて歩こうとした

っ待ってッ…

もう少し…このままがいいッ、

兄ちゃんが俺の手を掴む

珍しく甘々な兄

兄ちゃんが人前で こんなに泣くことはたったの数回

いつもは何でもこなすことが出来る、 しっかり者の兄ちゃん

やはり、

兄ちゃんの気持ちが不安定なのか

それともただ単に寂しいのか

理由は分からない

けれど、

一つだけ分かるのは

兄ちゃんにとって 大きな抱えているモノがあるということ

それは不安なのか

寂しさなのか

何かへの恐怖なのか

俺は兄ちゃんを抱き抱えながら

ある部屋へと向かった──。

紅葉の季節

辺りに舞い散る銀杏の葉

窓の隙間から入ってくる 冷たい風

''もう秋なんだ''と改めて実感する

俺はすぐ傍に気持ちよく寝ている

五男の頭を撫でながら机に向かう

……………………

重なる影

と同時に蘇る記憶

…どれだけ残酷なのだろうか

赤くんの怯えた顔

桃くんの俯く姿

青ちゃんの真剣な表情

橙くんの震えた手足

黄くんの歪んだ笑顔

何故、突然 幸せが消えたのだろうか

目の前にあった幸せが

急に閉ざされたような感じ

どうして幸せが逃げていくのか

そこら中から消え去る笑顔

これは自業自得なのだろうか

っんッ…

目を擦りながら、 ゆっくりと体を起こす橙くん

、起きたッ…?

へ、兄ちゃッ…

何でここに…?

驚くような顔をして こちらを見つめる橙くん

その表情が少し幼く見えて、 愛おしく思える

…ここ、俺の部屋

っえッ…あ、

、大丈夫だからッ…ニコッ

眠いんでしょッ…?

あ、うんッ…

ならもう少し寝といたらッ…?

せっかくの休みだよ、?

、ありがとッ…

でも、もう眠くないから
気休め程度に居とこっかな…

ん、全然いいよッ…ニコッ

…兄ちゃんはッ…?

俺はまだ大学の卒論が終わってないから…

そっ…か、

突然下を向いて俯く橙くん

…どしたの…w

俺は微笑みながら橙くんの頭に手を置く

いやッ…

倒れないかなぁって…

んふ…w俺は大丈夫、

心配ありがとね、ニコッ

俺は橙くんにそう囁いた

気がつくと橙くんは 瞳に涙を溜めたまま、

俺のすぐ傍で ひっそりと寝ていた──。

最終回近づいて来てます(

で、誰かを暴れさせようと思うんですけど

誰がいいですかね、…🤔

後ネタというものが欲しいです(

くれる方居ませんか🙄

この作品はいかがでしたか?

1,507

コメント

19

ユーザー

黄くんを暴れさせてほしい… やっぱ推しが病んで暴れてる姿っていいじゃん?(やばいやつ)

ユーザー

色々溜め込んで、兄弟のこともよく見て気にしてる青くんがいいです❕

ユーザー

初コメ失礼します🙇個人的に、さとみくんを暴れさせてほしいです❗

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚