高仲 命歌
ねっ!あの、海香ちゃんって呼んでいいかな?
高仲 海香
ちゃん付けはなれていないけど、まぁどうぞ
高仲 命歌
やった!じゃあ私のこと命歌って呼んで!
高仲 海香
えっ、と
高仲 命歌
ほーら!呼んで呼んで!
高仲 海香
命歌
高仲 命歌
えへへっ!
高仲 海香
なんで照れてるのよ!
高仲 命歌
ふふーん!嬉しいなって!
高仲 海香
これだけで嬉しがる人始めて見たわ
高仲 命歌
そー?ねぇあの人達に何かされてない?
高仲 海香
特に何も
高仲 命歌
少し聞こえたんだけど親いないの?
高仲 海香
私が小さい頃に事故で亡くなったの
高仲 命歌
そうだったんだ、何かごめんね変なこと聞いちゃって
高仲 海香
別にいいわよ
でもさっきは助けてくれてありがとう
高仲 命歌
いいの、いいのっ!
高仲 命歌
あっ、じゃあ一つだけお願いがあるんだけど~
高仲 海香
何?
高仲 命歌
私と友達になって!
高仲 海香
私とあなたが?
高仲 命歌
うん!
高仲 海香
言っとくけど、私人付き合い良くないし、態度とか冷たいってよく言われるし
高仲 命歌
それは私が決めるの!
高仲 海香
えっ?
高仲 命歌
人付き合いよくないとか、態度冷たいとかそんなの私が決める!
高仲 海香
ふふっ!何それ!
高仲 命歌
へぇっ?私変なこと言った?
高仲 海香
ええ!すごく!
高仲 命歌
あっ!笑ってる!
高仲 海香
あっ、そうね。こんなに笑ったの久しぶり
高仲 命歌
笑顔は忘れちゃダメだよー!
高仲 海香
そうね
高仲 海香
あの時は笑顔も何もかも見失ってた。でもそんなときに手をとってくれたのが
高仲 海香
命歌、あなたよ
高仲 命歌
私?
高仲 海香
ええ。何故かその時私の心が開けたの
だから、ありがとう。
高仲 命歌
そっか。嬉しいな
高仲 海香
だから命歌、次は私が支える番
高仲 命歌
えっ?
高仲 海香
あなたが支えてくれたぶん、次は私が支える
高仲 命歌
でも…
高仲 海香
いいから、命歌
私を信じて?
高仲 海香
命歌が話せるようになってからでいい。でもその時まで傍にいさせて?
高仲 命歌
海香ちゃん!…っ!ありがとう!
高仲 海香
ほら、泣かないで命歌!
太陽は私達を照らす
夕陽は私達を照らす
星空は私達を照らす
私もそんな風になれたらな…
そしたら
ずっと輝いて
生きていられる
高仲 命歌
ごめんね二人とも、心配させて
丸山 未花
私は大丈夫だよ!私の方こそ何か責めちゃったみたいでごめんね
佐藤 優葉
うん、私もごめんね…!!
高仲 命歌
じゃあ、帰りにパフェでも行かない?
佐藤 優葉
わっ!行くっ!
丸山 未花
私も行こうかな
高仲 海香
皆が行くなら
高仲 命歌
よーし!私、イチゴパフェ~
佐藤 優葉
私、チョコバナナ~
高仲 命歌
〈ズキン〉
高仲 命歌
(頭がまた、)
高仲 命歌
〈ズキズキ〉
高仲 命歌
(すごく痛い…)
高仲 海香
ちょっと命歌!?
大丈夫??
丸山 未花
命歌ちゃん!!
高仲 命歌
(助け)
佐藤 優葉
めいっち!しっかりして!
高仲 命歌
(て)
未来は残酷だ
苦しみを照らしてくれる光は
どこにもない…