ある高2の秋に違和感を覚えた
お腹の膨らみが普通ではない、
ということに
いつも着ていたズボンが履けなかった
グー1個分くらいは余裕があったのに、
履けないなんて可笑しいと思い鏡を見た
横からみたら、お腹だけ膨らんでいるのがわかった
その時分かってしまった…
自分は"妊娠"してしまったと
真実を確かめる為に妊娠検査薬を買って試すと…
そこには2本の線が浮き出ていた
事実を受け入れられずゴミ箱に捨てた
数時間後、妊娠なんて事忘れていた
そんな時お母さんが血相を変えてこちらに向かって来た
りぬまま
莉犬
りぬまま
りぬまま
莉犬
りぬまま
りぬまま
先生
りぬまま
先生
りぬまま
莉犬
帰って彼氏のるぅとくんに電話した
プルルルルルル
るぅと
莉犬
るぅと
莉犬
るぅと
莉犬
るぅと
莉犬
トコトコトコトコ
りぬまま
莉犬
りぬまま
莉犬
りぬまま
莉犬
るぅと
莉犬
ギュッ
莉犬
るぅと
莉犬
莉犬
るぅと
莉犬
サワッ
サスサス
るぅと
莉犬
るぅと
莉犬
るぅと
莉犬
るぅと
莉犬
その後俺は高校を中退し、赤ちゃんを自分たちの手で育てることを決めた
お腹の赤ちゃんは元気に育っていき、出産予定日になった
2月16日陣痛が来た
最初は我慢できる程度の痛みで
莉犬
そう甘く見ていた
でも2、3時間経つと我慢出来ない程に痛くなった
莉犬
運が良くその日は土曜日でるぅと君が家に来てくれた
ソファーに寝転がり、痛みから逃れる様にもがき苦しむ
お母さんは
りぬまま
と、うどんを作ってくれたが痛すぎて食べれなかった
ソファーの生地をガシッと掴んで自分を落ち着かせる
お腹が裂けるように痛くて【鼻からスイカ】レベルじゃない
もっと痛い、
莉犬
とか考えていきみ逃しをしていた
目から涙が溢れる、
莉犬
もう痛みから解放してほしい、痛まずに産む方法はないのか
てか、もう病院に行かせてくれ
病院に行ったって変わらないなんて事分かってたのに、
病院に行けばきっと早く赤ちゃん産まれて来るでしょ、なんて思ってた
陣痛が始まって
5時間くらい経った頃だろうか
りぬまま
るぅと
莉犬
るぅと
ギュッ
ムクリッ
ギュゥゥゥウウ
るぅと
莉犬
りぬまま
莉犬
サスサス
ギュッ
るぅとくんは優しく背中を撫でてくれる
るぅとくんの肩に目を当てて深呼吸をする、
痛すぎる…死にそう…いや、ホントに死ぬんじゃないのか?
赤ちゃんの顔を見ないで死んでしまうんじゃないのか?と悟るほどに
痛い
るぅとくんの服をクシャッと握る
助けてって言う様に抱きつく
痛みには強いほうだった
生理だって重くて痛くて痛くてしょうがなくても
普通に授業受けて友達と話して笑って、運動とかも結構やったりして
だから、自分は結構痛みには強いと思い込んできた
でも、生理痛と陣痛は比べ物にならないくらい違う
自分がここまで弱音吐くなんて予想してなかった
こんなに痛い事を世の母は行ってから母になってると考えると感心する、
昔の俺に言いたい簡単に【子供は4人くらい欲しい】とか言うなって
1人産むのにもこんなに痛いのに、これをもうプラス3回もしなきゃ4人授かるのが難しいなんて
もう、子供は1人で充分
あと3人なんて産めないもん
るぅと
あ、そっか歩かなきゃ…
でも…
莉犬
莉犬
るぅと
自分でも驚いてる、るぅちゃんにこんな事言っちゃうんだ、俺
るぅと
りぬまま
目から涙が溢れる、痛い、痛い
解放して、もう無理、痛すぎて死にそう
動けない
肩で息して痛みに耐えるのが精一杯
りぬまま
るぅと
莉犬
莉犬
るぅと
ギュッ
スクッ
るぅと
莉犬
りぬまま
サスサス
立ってるのがここまで辛いのは初めてだ
るぅとくんが俺の腕をるぅとくんの首掛けて、身体を支えてくれる
そして、30分を掛けて玄関まで、来る
俺は、痛みに限界を感じて
崩れ落ちた
ドサッ
るぅと
莉犬
莉犬
りぬまま
莉犬
りぬまま
バチンッ
莉犬
タラタラタラ
莉犬
りぬまま
るぅと
りぬまま
莉犬
莉犬
ズルッ
莉犬
るぅと
莉犬
るぅと
りぬまま
りぬまま
りぬまま
りぬまま
るぅと
りぬまま
莉犬
バタバタ
るぅと
バタバタ
りぬまま
りぬまま
りぬまま
るぅと
りぬまま
莉犬
りぬまま
莉犬
スッ
パサッ
りぬまま
りぬまま
莉犬
りぬまま
莉犬
りぬまま
るぅと
るぅと
莉犬
スルスル
りぬまま
りぬまま
りぬまま
莉犬
りぬまま
莉犬
莉犬
るぅと
りぬまま
莉犬
莉犬
莉犬
りぬまま
りぬまま
るぅと
ギュッ←手
莉犬
莉犬
りぬまま
夢羽(ゆう)
俺から産まれてきたその子は
元気いっぱいに泣いて
『僕生きてるよ』
『ままとぱぱに会いに来たよ』
そう言ってるように聞こえて、
あんなに痛かったのに
吹っ飛ぶくらい嬉しくて、
シワシワで猿みたいなのに
可愛くて、
洗われてないから血と油で真っ赤で
でも、それが産まれてきた証みたいで、
感動に浸ってたらお母さんが俺の胸元を開けて、
そこに赤ちゃんを置いてきた
近くで見ると毛も生えてないし、目も開いてない、
じーっと見てると、肩が濡れてるのに気がついた
何かと思うと、るぅと君が泣き顔を見せないように、
俺の肩に顔を埋めていた
俺の事を後ろからぎゅーって抱きしめて離さない
この先も、何十年先も俺の事離さないで、
いつかこの子は巣立つけど、その日まで2人で愛を注いで、離さいようにしよ
俺とるぅちゃんとの愛の結晶は
俺の宝物だ、
カシャッ
りぬまま
りぬまま
莉犬
この子のアルバムを作って、
いつかの先の未来で過去の話をこの子と一緒にしたい、
未来のこの子はどんな子なのかな…
コメント
3件
神なのでブクマ失礼します
あぁぁぁ…すきです!😇😇😇😇ブクマ失礼します、!