目を開けると
私の部屋の天井が目に入る
○○
ん…、
○○
寝ちゃった、…
ぱっと思い出した人は蓮兄で
○○
いつ寝ちゃったんだろ、
起きた時には夕日がさしていた
話を聞いてくれてた蓮兄に 申し訳ない
謝りに行こう
スマホをいじっている蓮兄がいた
○○
蓮兄…?
蓮
あれ、○○
蓮
体調大丈夫?
○○
だいぶ楽になったよ
蓮
良かった、笑
○○
私いつ寝ちゃった…?
蓮
泣いたあとすぐ寝ちゃってた笑
蓮
ゆっくり寝かせてあげようと思って
○○
そうだったんだ、
○○
ありがとう、笑
○○
れ、蓮兄は優、しいんだね笑
蓮
え?
○○
あ、!いやなんでもない!笑
蓮兄は部屋に戻ろうとした 私の腕を掴んだ
蓮
ちゃんと教えて
蓮
中途半端が1番嫌い
○○
でも、…っ
蓮
まぁ、大体ならわかるかも
○○
え、…?
蓮
ラウールと喧嘩したみたいな、笑
○○
いや、!そんなんじゃないよ笑
蓮
嘘つかないで
○○
っ、…
感が鋭すぎるよ蓮兄は
蓮
なんでも聞くからこっち来て
○○
……うん
握られていた手首にはやっぱり 安心感があった
蓮
なんで喧嘩しちゃったの?
○○
いや、喧嘩したわけじゃないと思う、
蓮
っじゃあ、何?
○○
ラウ兄が映画決まってたから
おめでとうって言ったら
おめでとうって言ったら
○○
突然機嫌悪くしだして、
○○
熱あるとか言われて、早く測れって
○○
いつものラウ兄じゃなかったの、
蓮
○○は映画のこと
〝 本当に嬉しかった?〟
その質問は今1番苦しくなる
○○
っ、……
蓮
ごめん、こんな質問
蓮
俺、ラウールから聞いてるんだよね、
○○
え、…?
蓮
映画のこと誰も気づいてくれないし、○○がおめでとうって言ってくれた時
〝 全然笑ってなかった〟
蓮
って
蓮
勘違いだったら申し訳ないことしてるって言ってたよ
○○
……泣
○○
勘違いじゃ、ない、
自分がどれだけ酷いことしたか 今更気づいた
蓮
なんで、喜べなかった?
蓮兄の質問が全て私の心を痛めて
また泣いて
蓮
ラウールも泣きたいと思うよ
そんなのわかってる
わかってるに決まってるじゃん
罪悪感で余計涙は止まらない
○○
私だってっ、泣きたくないよ…泣
○○
ラウ兄の辛さだってわかってる…っ
蓮
何か理由があるんだよね?
○○
なかったら、そんな酷いことしてないっ…泣
蓮
じゃあ、
喜べなかった理由はなに?
喜べなかった理由はなに?
言えるわけがない
言う勇気なんかどこにもない
○○
わかんないよっ!泣
次は蓮兄にぶつけるんだ
私って最低なんだ
ふわっ_________
蓮
○○なりの辛さ、理解してるよ
○○
へ、…
最低なことしたのに
暖かく抱きしめてくれた
蓮
俺、
蓮
何となくわかっちゃった、笑
なんのことですか______
蓮
もう俺は
〝 ラウールに叶わないね〟
蓮
○○の好きな人って
〝 ラウールの事だったんだ〟
私は無性に苦しくなって
抱きしめてきた蓮兄の服を 力強く掴んだ
○○
わかってても、言わなくたっていいじゃんっ!泣
すっぽり埋まった体から力ずくで 手を出して蓮兄の胸を叩いた
蓮
俺も苦しいよ、
蓮
失恋してんだから…笑
○○
あ、……
見上げればかっこいいお顔が 目に入る
そして、目が合って
蓮兄は私の頬を両手で包んだ
蓮
好きになってごめん
蓮
○○が寝転んでたとき、○○が甘々で本当幸せって感じちゃった…笑
蓮
変態だな俺って…笑笑
私は涙目になりながらも 横に顔を動かした
○○
蓮兄は私の見方についてくれたし
○○
励ましてくれたし
○○
元気もらってたよ
○○
正直、あの時好きになっちゃいそうだった。//
○○
蓮兄って罪だよ…/
蓮
ふはっ笑//
蓮
ばかやろ笑
蓮
もうなんでもいいから好きな気持ちは変わらなくてもいいかな、?
○○
もちろんだよっ…//
蓮
大好き、○○。
○○
ありがと//
私の頬にあった手は頭に乗っかって
優しく撫でてくれた