市村辰之助
し、失礼しまぁす…
土方歳三
失礼するぞ
沖田総司
え、な、何で土方さんが…?
土方歳三
……辰之助が落としそうだったからな
土方歳三
持ってやっただけだ
沖田総司
………
ちょっとあまりのことに言葉を失っていた
市村辰之助
あ、此方になります
沖田総司
あ、ありがと……
土方歳三
ありがとうと言えてるってことは、感謝を伝えてるのと一緒だ
市村辰之助
……ありがとうは感謝の言葉…
土方歳三
………今のは私が少し言葉を間違えた
土方歳三
すまん
沖田総司
………土方さんのせいじゃないよ
沖田総司
……でも、食欲ない、かも
沖田総司
お腹は空いてるんだけどね
土方歳三
………そうか
市村辰之助
………
市村辰之助
無理に食べさせる
市村辰之助
そうする訳にはいきませんからね
土方歳三
おぉ、一瞬吃驚したぞ…
土方歳三
辰之助の性格、こんなんだっけ?ってなったからな?
市村辰之助
あ、それはすみません…
何か漫才のように物事が進んでいる
新選組ってこんなんだっけ…?
土方歳三
まあ、無理して食うなよ
土方歳三
無理して食って吐く方が迷惑になる
土方歳三
残すなら残せ
市村辰之助
あれ、オレと鉄之助に言ってることと真逆…
土方歳三
お前らは好き嫌いが激しいんだよ
市村辰之助
そ、そんなわけないです!!
土方歳三
とにかく、総司、お前は無理すんな
土方歳三
休む時は休め
沖田総司
……はい
市村辰之助
…………えっと…
土方歳三
………
市村辰之助
あ、それじゃあオレ出ますね
辰之助くんは部屋からでた
空気を読んだのだろうか
土方歳三
……一つ、聞きたいことがあるんだ
沖田総司
?何……?
土方歳三
……お前が見えてるの、本当に山南さん、なのか?
沖田総司
………
土方歳三
もしかしたら時間とか限られてるかもしれないが、これを伝えてくれないか?
土方歳三
─────
沖田総司
…一応言うよ
沖田総司
………答えてくれるか、分かんないけど
土方歳三
……それならよかった
土方歳三
………それじゃ、私はそろそろ出る
土方歳三
……罪を償えるなら、償いたいけどな
そう言って、土方さんは出ていった
やっぱり、副長であるだけあって悩みが沢山あるのかな
沖田総司
何でこんなことになっちゃったかなぁ…
僕はとりあえず、持ってきてもらった朝御飯を食べることにした
まずはおかずを食べ──
沖田総司
……っ!
何か不思議な感じがする
何というか、その…
味がない、みたいな感じで
気持ち悪い
沖田総司
何……で…?
沖田総司
味がしなくなるの…?
沖田総司
おかしい、おかしいよ
沖田総司
美味しくない…
沖田総司
何で味が感じなくなるんだよ……
沖田総司
おかしぃよぉ…
伊東甲子太郎
失礼するよー……
伊東甲子太郎
って、何で泣いてるの!?
どうやら甲子太郎が入ってきたようだ
そして、僕は自分が泣いてることに今気付いた
沖田総司
………甲子太郎……
伊東甲子太郎
ま、まず状況を説明して?!
伊東甲子太郎
何で泣いてるの……?
伊東甲子太郎
あ、朝御飯不味かった……?
沖田総司
ち、違う……
伊東甲子太郎
え、じゃあ、逆に美味しかった…?
沖田総司
そんなんじゃない……
伊東甲子太郎
……もしかしてだけど
伊東甲子太郎
…味がしない…?
沖田総司
………
僕は無言で頷いた
伊東甲子太郎
……結構重症になっちゃってるなぁ…
伊東甲子太郎
とりあえず、朝御飯は食べれるだけ食べて
伊東甲子太郎
ちょっと後で話そう
沖田総司
……うん……
聖武天皇
ごめんね、急にここに呼び出しちゃって
山南敬助
いや、いいんですけど…
山南敬助
……ここ、どこです?
聖武天皇
知らね、蝦夷?
山南敬助
聞かれても分からないですよ…
聖武天皇
まあ、聞きたいことなんだけど…
聖武天皇
……夜、総司に会いに行ったり…してないよね?
山南敬助
え、そんなことしてないですが…
山南敬助
ど、どうしたんですか?
聖武天皇
いや、最近総司のようすおかしくてね
聖武天皇
どうやら敬助が見えてるようなんだけど…
山南敬助
………
山南敬助
私は本当に知りません
山南敬助
ただ、それは沖田くんに影響がある、と言うことですか?
聖武天皇
…そういうこと
聖武天皇
というか、彼、自分で自分を絞めてるんだよね
山南敬助
そ、それはどういう…
聖武天皇
彼は敬助を思い出すのに結構な体力を使うんだ
聖武天皇
ただ、彼は自分で「山南敬助」を作り出している
山南敬助
……それって…
聖武天皇
…うん
山南敬助
……
山南敬助
わかりました、私が沖田くんを目覚めさせてみます
聖武天皇
……頼んだよ
中の人
いやぁ
中の人
オープニング書いてる時間なかった!
仲成
ダメじゃん
中の人
あ、そろそろいかないと
仲成
えぇ
中の人
それじゃあ、またいつか!