𝐩𝐫𝐨𝐟𝐢𝐥𝐞
桃
青
赤
黄
#𝟭
桃 side
いつもクールな君なのに
あの日。
あの土砂降りの雨の日だけは。
放課後の暗い教室で
違う誰かを見ているように
君が1人、泣いていた。
俺が君の傘になるから。
涙の後は空を見上げて。
桃
青
お話したい事があります。 放課後、校舎裏に来てください。
そうかかれた手紙を受け取り今に至る
桃
桃
目の前の人物に、開いた口が塞がらない。だってこの人は凄くモテる一ノ瀬だ。そんな事を考えていたら光の速さでお断りしていた。
これは夢なのか?
どうしてあのチャラ男の一ノ瀬が僕なんかに、告白してるんだ?
桃
何も言わない僕に瞳を揺らめかせ呼んだ、
青
青
桃
告白されるたびに思う。
どうして僕なんかが、僕なんかにって
容姿も性格も可愛い子なんて沢山いるはずなのに
こんな僕を好きになってくれて嬉しいけれど
青
幸せになっちゃいけない。 なる資格なんてない。
桃
青
今も、これからも。 僕はこれから先誰とも付き合わない
遡る事数時間前の昼休み
赤
青
赤
ねぇまつげちゃんと上がってる?
グロス塗り直さなきゃ
何故か周りの女の子達が騒ぎ始めた
してないのは僕と…
赤
青
青
赤
青
赤
赤
青
赤
青
赤
僕からしたらあいつは顔がいいだけのクズ男
しかも最悪な事に隣の席って 、 くじ引きでたまたま隣になって女子から言いたい放題言われた気がする
代わって欲しいって言われたから 『別に僕誰かと代わっても…』 そういおうとした時 『そんな寂しい事いわないでよ蒼井さん。せっかく隣になったんだし仲良くしよう?』
そんなことを言われた気がする
青
赤
赤くんの話を聞こうとした瞬間女子の声がすぐに聞こえ始めた
あ、一ノ瀬くんだ!
入ってきた瞬間
ドン!
何かがぶつかり合ったような音がした
音がした方を向くと
もぶ
なにこいつ一ノ瀬くんが怪我してたらどーすんの こいつキモすぎWWW そんな声が沢山聞こえた
桃
もぶ
青
桃
もぶ
青
いつまで経っても一ノ瀬を庇ってる女子達に目を向ければ、バツが悪そうに俯いた。
もぶ
青
涙目になってお礼を言ってきた男の子
あんなに沢山の女子に言われてとても可哀想だ
桃
青
青
桃
だからなんでそんなに驚くの? 味噌汁がかかったって聞いたから、火傷してたら大変だと思って聞いただけなんだけど
桃
青
拭くのを再開すれば、視線を感じその方向を向けば、嬉しそうにしている一ノ瀬。
桃
青
ニヤリと笑って言うもんだから慌てて否定してやった
青
桃
青
桃
ニヤける?なんか笑う要素あった?
桃
この視線から逃れたくて顔を背ける
桃
いつもチャラけてる癖に真剣な顔
桃
青
桃
青
口元に手を当ててふいっと横を向く一ノ瀬。
かと思えば余裕が無さそうに眉を下げて、何か言いたそうに口を開ければ、また閉じてしまう
桃
青
桃
桃
青
男は単純って僕も男なんですけど 確かに女っぽい顔立ちだけどさ
桃
青
桃
青
桃
凄く真剣な瞳
でも僕は
青
青
よし、これで諦めるでしょ
桃
青
嘘でしょ
桃
青
桃
他の奴にこれいったらすぐに引き下がってくれるのに一ノ瀬はその逆 なんなら距離も近い気が、、
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
なにそのニヤリとした笑みは?
桃
青
桃
いや、良くないんだけど
青
ずいっと近づけられたその顔はとても整っていて少しうざい。 そう思っているとなんだか笑っている
その姿に、だらりと嫌な汗を伝う
桃
前言撤回
青
どうせ無理だろうけど
桃
なにその余裕そうな笑み
青
桃
青
桃
本当にこいつばか近すぎなんだよ
とか考えてたらおでこがコツンとぶつかりあった
桃
青
桃
僕はビンタしてその場から立ち去った
コメント
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最高ー!