やけに感じる。会ったことがあると…肌でビンビン感じる
Mr.銀さん
Mr.銀さん
前にもそんな事があったため、そうだと思う…
でもどこか納得がいかない
Mr.銀さん
Mr.銀さん
ぐるぐると考える。見た感じ俺と同じ位の青年で…
そこそこの紙袋を持っているから、どこかに出かけているのだろうか
Mr.銀さん
Mr.銀さん
答えが喉まで来ているが、あと少しで出るのに出ない…というもどかしい気分
茶色っぽく、所々緑色の髪の毛、緑色の目…
ゆったりと着ている長袖…
Mr.銀さん
Mr.銀さん
「馬鹿か俺は!!」と心の中で叫び出す自己嫌悪
現実では小さく、でも強く拳を握りしめるが…
心の片隅ではまだ隣の人が気になり、誰だろうかと探すのをやめていない
「??」マークで埋め尽くされた片隅は、また全身に広がり始めてきて…
Mr.銀さん
そしてイヤホンを付けて、いつもの音楽を聴き始めたのだった
それからも電車は自分の体を運んで行く
途中でおじいさんが乗ってきたので、席を譲った
それであの人とは離れた
でもクリップで繋ぎ止められたかのように、少々気残りだ
Mr.銀さん
Mr.銀さん
Mr.銀さん
あんな人はいなかったと思う…
多分。
Mr.銀さん
Mr.銀さん
次は〇〇駅〜
次は〇〇駅〜
次は、〇〇駅に停車します
お目当ての駅名が、ようやく流れて来た
Mr.銀さん
Mr.銀さん
Mr.銀さん
Mr.銀さん
心の中でにっこりと笑う
…現実でもニヤついてしまっているかも知れない
でも、近付いている。と実感すると…ドキドキと、心が高鳴り始めた
Mr.銀さん
ガシャン…ッ
電車が駅に停まった
もうすぐ、という興奮で体が飛び跳ねてしまわない様、
手土産の袋をぎゅっと強く握りしめた
電車の外に出る。いつもいる所とは違う空気
Mr.銀さん
Mr.銀さん
独り言を小さく表に出す
小さく心で「大丈夫だろうよ」と繰り返した
…ある場所へ
顔を上げて歩き出した
とりあえずネットでマップを開き、目的地を例の「カフェ」に設定
…どうやらここから歩いて20分強かかるみたいだ
Mr.銀さん
Mr.銀さん
Mr.銀さん
Mr.銀さん
Mr.銀さん
Mr.銀さん
知らない街なので、キョロキョロと何も無くても
街中を見てしまう
この街の発見としては…
猫がやけに群がっている場所があった事だ
そうする内に…
「目的地に到着しました。」と伝える機械音声がそっとポッケから鳴った
Mr.銀さん
と言って目の前を見る
そこには小さな1件のカフェがあった
どちらかといえば路地の方にあり、どこかひっそりとしている
その扉をゆっくりと押し開けた
チャリ〜ン…バタン…
鈴を鳴らし、扉が閉まる
店員
Mr.銀さん
店員
Mr.銀さん
どういう意味ですか?と聞こうとしたものの、
スタスタと奥に行ってしまった
中は茶色の椅子やテーブルが映えていて、しっかりオシャレだと思った
ちょっと不思議だったのは路地にこんなオシャレなお店がある事だった
まぁ…そんな事もあるのか
Mr.銀さん
Mr.銀さん
Mr.銀さん
Mr.銀さん
一目で気が付いた
あの頃と服などは似ていて違うけど…
灰色とメッシュの水色の髪、ダイヤモンドの様な水色の目…
Mr.銀さん
勢いの余り、その人の名を、強く叫んだ
すまない先生
すまない先生
あの頃と変わらない声に、少しホッとした
彼…すまない先生は俺にニコニコと笑いかける
すまない先生
すまない先生
Mr.ブラック
Mr.ブラック
渋い声の主はフードを被り、仮面をつけた青年…ミスターブラックだ
Mr.銀さん
Mr.銀さん
Mr.ブラック
座ったままブラックがトントンと椅子を叩く
そこでやっと興奮していたのを知って、少し赤面
Mr.銀さん
すまない先生
すまない先生
お言葉に甘えて席に座る
そこでしれっと手土産を渡しておいた
「全員来なかったら先生、残り持って帰っちゃっていいですよ。」と伝えておいて
Mr.ブラック
Mr.ブラック
すまない先生
すまない先生
すまない先生
そんなやり取りもあり、座って他のメンバーが来るかどうかしばし待つ
約束の時間まで…あと7分
Mr.ブラック
すまない先生
すまない先生
Mr.銀さん
客は自分たち以外見当たらなかった
すまない先生
すまない先生
すまない先生
Mr.銀さん
これで訳がなかったら、なんでここにしたんだと少し怖くなるところだった
すまない先生
すまない先生
Mr.ブラック
Mr.銀さん
Mr.銀さん
その言葉に釣られるように……
貸切の店に、鈴を鳴らして人が来た
始めに茶色っぽく、所々緑色の髪、エメラルドの様な緑色の目をした青年が
鮮やかで優しい黄色の少し長い髪に、真っ黒いサングラスをかけた青年が
黒い髪に、眼鏡をかけていて、その奥には朱色の目をした青年が
最後に一方は赤い髪と燃えるような赤色の目をした青年、
もう一方は青い髪と氷のような青色の目をした青年が訪れた
すまない先生
すまない先生
嬉々とした声を上げるすまない先生
その瞳はキラキラと喜びが溢れだしているようだった
俺とブラックもすまない先生の事を言えやしないが…
新しく来た「5人」は静かに笑った
「「「「「来るなんて」」」」」
「「「「「当たり前/だぜ/だ/だろ」」」」」
コメント
8件
とても楽しみ♪ 最初さ、サムネが「最強と天才」って書いてたからすまない先生とブラックかと思った!! まさか皆来てくれるなんて! 最高〜!
みんな来て良かったね! 途中の茶髪はもしかしてMr.赤ちゃんかな??? 感動の再会……! 続きが楽しみです!
ありがとうございます!