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キタツジ
キタツジ
昼休み 、 クラスメイトがいる教室に 、 君は私の名前を大声で叫ぶ 。
くすくすと笑う彼女等を気にも留めず 、 彼の傍へと歩いて行く 。
周りの雑音が妙に騒がしい 。
ミト
キタツジ
ミト
キタツジ
キタツジ
本心でもないことを つらつらと述べるその顔が 醜くてしょうがない 。
所詮 、いつかは離れていって しまうのに 。
他人を信用する事の必要性が 私には理解できない 。
彼に紹介したのは 、 主人公が一途な男に恋をされる話 。
私は恋愛小説なんて滅多に読まないが 、 表紙の美しいイラストに目を惹かれて ついつい読んでしまった 。
他のものと比べるとページ数は少なく 、 独特の表現が心地よい 。
ミト
キタツジ
ミト
キタツジ
やはり 、他人なんて 過信しすぎない方が良い 。
期待を裏切られた気分になるなら 、 初めから期待しなければいいのに 。
人間 、そんなに簡単なものでも ないらしい 。
放課後 、 彼に体育館倉庫に呼ばれた 。
君のことなんてどうでもいいのに 、 そんな私の考えを差し置いて 身体が勝手に動いてしまった 。
ミト
キタツジ
改まって言葉を一つ一つ放つ君が 可笑しく見えて 、思わず笑ってしまう 。
その口から出て来る言葉なんて 、 分かりきってるのに 。
キタツジ
ミト
ミト
キタツジ
耳を淡い桜色に染める彼を 、 愛おしいとは思わない 。
否 、思えなかった 。
ミト
ミト
キタツジ
ミト
キタツジ
慣れてる ?
違う 。
呆れてるだけだ 。
そして私たちは 、 お互いに慣れない口付けを交わした 。
好きでもないくせに 。
君の瞳の奥には 、 やはり優しさが映っていた 。
To be continued .