どんなに、周りが羨ましがる婚約者でも...

いるまと別れて数日

婚約者が来た...

こいつは、モテモテで、婚約者になるならこの人No.1と言われている美代

けど、表だけはそうだ

裏は...

俺が中1の頃のいじめっ子だｯ

中学校の頃ずっと、コイツにいじめられてた

俺は、コイツと離れるために必死に勉強をし、難関高校に受かることができた

それで、やっと離れたと思ったらまた、会ってしまった...

最悪ｯｯ

嗚呼...気持ち悪いｯ

ああ、始まった...

彼女の愚痴は止まらない

よくもまぁ、そんなに貶し言葉が出るようだ

俺は、謝ることしできない...

昔のトラウマもあるせいで...

俺って...弱いなｯ

美代は、ソファーにふんぞり返って座り

淡々と家のルールを言う

1,美代の言う事は絶対

2,炊事洗濯全部なつがやる

3,買い物に行く時は、荷物係で、金は全部なつが払う

4,高級レストランに行く時も、金はなつが払う

5,浮気は絶対してはいけない

6,美代には、敬語

なんて、言えばいい...?

とりあえず、俺は

嘘をつく事にした

無邪気に喜んでくれてる二人を見て

ｽﾞｷｯと胸が痛くなった...

心配わかけないように、笑って...

いつも通りを振る舞って...

思ってもいない嘘をつく

心配をかけないように...

あぁ、そういえばいるまと別れたんだ...

思わず飛び跳ねてしまった

こいつ...裏表やばすぎるだろｯ

払うのは、お前だぞと視線にこめながら言われた

ここで、俺が逆らうわけにはいかない

だから

従うんだ...

ブランドの洋服を買い...

アクセサリーを買う

無事に買い物を終えた

買い物だけなのに、物凄く疲れた

まぁ、自分のお金なんだけど

けど、美代が俺なんかに服を買うだなんて珍しい...

ちょっと、年月も経ったから、成長したのか...?

とりあえず、収納をするとしよう

服をしまおうと、タンスを開ける

タンスの中は、空っぽだった

ｶﾞﾀｯ

アクセサリー入れ場の引き出しを勢いよく開ける

アクセサリーも服もなくなっていた...

〈あ、前にあった服とか全部売ったから

〈どーせ、いらないでしょw

いるよｯ

いるよｯｯ全部ｯｯ

一つ一つ思い出が詰まった物ｯｯ

ダメなんだよｯｯ売っちゃ

金じゃ買えない物が沢山詰まってるんだからｯ

美代に対しての怒りもあるが...

何もかも、いるまの思い出の品が無くなったショックの方が大きかった

しばらく、俺は泣き続けていた

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