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つづき
麦は手に持っていたコートを羽織ると、俺の方を向く。
そしてそのまま、
俺の胸へ飛び込んで来た。
Ama.
人肌の温かさが全身を駆け巡る。
麦
麦は黙ったまま、俺の胸に顔を埋めていた。
......どれくらいそうしていたんだろう、
しばらくの沈黙の後に、麦がゆっくりと口を開いた。
麦
麦
Ama.
麦
麦
麦
Ama.
麦
麦
麦
麦
Ama.
麦
麦
記憶にない、空白の1年
その時間が意味するものは、
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
Ama.
だから、麦は俺の住むアパートを知ってたんだ、
子麦粉として過ごしてた頃の記憶が、ほんの僅かに残ってたんだろう。
麦
麦
麦
麦
麦
事故や強いショックで記憶を失う
その結果、全くの別人のようになってしまった。
ドラマや漫画では聞いたことあるけど、
まさか、この子がそうだったなんて、
麦
麦は俺の胸に顔を埋めたまま口籠る。
この子が何を言おうとしたのか、俺には分かった。
子麦粉は、麦が精神的にショックを受けた事で生まれた別人格、
1年という麦の心が安定するまでの間だけ、身体を使うことを許された。
言わば、偽物の感情に過ぎない、
麦が元気でいるという事は、子麦粉にはもう二度と会えないという事で、
Ama.
Ama.
だから、顔を映したがらなかったんじゃないのか、
子麦粉という存在が、半透明になるように、
麦に戻る時、足枷にならないように。
麦
麦が不安そうな表情でこちらを見つめている事に気づき、俺ははっとする。
Ama.
麦は小さく深呼吸をすると、再び口を開いた。
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
Ama.
無意識に麦の言葉を遮った事に、俺は自分で驚いた。
Ama.
Ama.
子麦粉として、俺らと過ごした日々が、
記憶のそこに残ってるからじゃないのか...？
麦
麦
麦は真っ直ぐに俺を見つめる。
その瞳が、ゆらゆらと揺れる。
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
Ama.
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
麦
俺の服を掴む麦の力が1層強くなる。
緊張からか、その華奢な体は小さく震えていた。
俺は...
コメント
4件
とりあいずハート300押しときましたよ😁
でもそれでも良いですよ😁
悩むな〜🤔
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