続きが欲しいと要望があったので、 書かせていただきます
もうほとんど聞こえない耳から、 空気の循環音の微かな音が聞こえる
いつも横になり、まろがくるのを待つ
ゆっくりと呼吸し、 まろの「コツコツッ…」と言う足音を聞く
桃
桃
何を発音しているかも分からない
でも、寂しさから呟いてしまう
青
桃
青
桃
そっと俺の耳を撫でてくれる
前まで見えなかった深い青
その瞳に俺の顔がうつっている
青
桃
青
少しの苦笑いを混ぜて、 柔らかい表情を浮かべる
青
桃
ゆっくりと口を開いてくれる
その口をじっと見つめ、 何と言っているか理解しようとする
青
桃
聞き取れた単語を頭の中で並べる
「補聴器いる?」
正直言ったら欲しい…
でも、補聴器を作ったら…
桃
青
口を開けずに黙ってしまった
やっぱり… お世話はなくなってしまうのかな…
青
桃
してくれ…るんだ…
青
違うよ
俺はまろに守って欲しいんだよ
だから…
桃
青
青
桃
突然ゆっくりではなく、 早口で話し始めてしまった
桃
青
桃
その時ゆっくりと微笑んだ気がした
そして、目の前にある紙に、 まだ汚い字で文章を書き始めた
桃
青
桃
青
桃
紙に書かれた言葉に返事をする
彼の書いた言葉
えっちしよ
急にどうした…? なんて思ったが、理由はひとつだろう
ないこの可愛くて華奢な体が見れる
ずっと見れなかった顔と体
全てが愛おしい
桃
青
ないこは自分の嬌声が聞こえない
だからこそ、気にせず声を出す
青
桃
青
桃
口元を見て首を傾げる
一所懸命に理解しようとして…
青
桃
ゆっくりと耳元で言ったからか、 ないこに声が届いたらしい
青
また耳元から離して可愛いと言う
桃
青
桃
青
桃
口元の動きが分からない程度で呟く
青
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