私がこの未来の世界に来て目を覚ましてから早5日が経過した。
フジ君は優しいしキヨとレトさんも会いに来てくれる。でも…
雲
レトさんは毎日来てくれるけどキヨは仕事が忙しいって最近来てくれないし、フジ君は私がこの世界に慣れてきたからかあんまり部屋にいてくれない。
雲
フジ君に退屈だろうからってゲーム貰ったけどやっぱり1人でゲームやってもつまんないし。飽きた。
そしてなによりみんながあまりこの部屋に来てくれなくなったのが寂しい。
雲
…暇。
雲
暇暇暇暇ぁ!!
雲
…はぁ……シャワーでも浴びて気分転換しよ。
この部屋にはシャワーもトイレも洗面台もついているので、特にすることの無い私は1日に2回好きな時にお風呂に入っている。おかげで美意識が少し高くなった。
雲
この前のシャンプー髪ふわふわになったな〜レトさんが使ってるのかな?
雲
レトさんいい匂いするしきっとそうだろうな〜
そんなことを呟きながらシャワールームに入る。
雲
はぁ〜スッキリした…
私がタオルを巻いて脱衣所から出た瞬間、外から足音がした。
キヨ
雲〜?入るぞ?
悪すぎるタイミングで来る滅多に来ない男の声と同時に、扉がガラガラと開かれる。
雲
あっ!
キヨ
あ。
キヨ。硬直。私。硬直。
雲
ばっ…馬鹿!!キヨの馬鹿!!変態!信じらんない!!
私が咄嗟にそう叫ぶと、キヨは耳まで真っ赤にして大慌てした。
キヨ
ごっ…ごめん!!ほんとにまじでわざとじゃねえんだって!!あ…その…め、飯ここ置いとくからな!!
そして早口にそう叫び、持ってきた食事を投げ出すようにテーブルに置き、走り去っていた。
レトさん
あ、キヨくん。おかえり。めっちゃ早かったね…って…どうしたその真っ赤っかなりんごみたいな顔。
キヨ
た、ただいま…!!実は…
~事情説明~
レトさん
それで動揺して走って帰ってきたって…馬鹿じゃないの。
フジ
うわぁ…(引)
レトさん
最低。童貞。キヨくんスケベ。
キヨ
う、うるせえ!!
キヨ
あー…もう雲に会いに行けねえよぉ…