さようなら 僕/俺の好きな人

今回は青視点です！

良かったら前回の水視点も１回振り返ってから読んでみてください♩

では本編どうぞ〜！

𝐬𝐭𝐚𝐫𝐭

俺の名前はいふ

俺には好きな人がいる

君のすぐに拗ねる幼いところが好き

恥ずかしそうに照れてるところも好き

褒めてあげると明らかにうれしそうに赤面するところも好き

でも、わかってる

わかってる、好きになっちゃいけなんて

同性愛…か

まだ未だに差別や偏見のある世の中

同性同士なだけで悪く言われ、冷たい視線を浴びさせられる

好きになった人を好きでい続ける事の何がいけないのだろう

教科書、なにに使うんや、？

…あ、そうか…そうだよな

ほとけは同性愛なんて、教科書見んとわからんよな

…俺の気持ち言ったら、引くだろうな

なんだ、ほとけか

今日はクラスの嫌いな一軍女子の数人から呼び出しを受けている

ｶﾞﾁｬ ｯ

「 きも〜ｯｯ！！www 」

…そうだよな

…もし付き合えたところで、同性愛なんて…

俺との関係でほとけが悪く言われるなんて、絶対にあってはいけない

だから

だから

この気持ちは、 俺が殺さないといけない

本当はずっと一緒にいたい

デートにだって、ほとけの行きたいところどこでも連れて行ってあげるのに

…だめ、だめや

ほとけのことを傷つけたくない

俺はもう決めたんや、

「 好き 」

ずっと欲しかった言葉

1番嬉しかったはずの言葉

でもこの言葉を受け取ってしまったら…

「 でも 」

どうやらこの恋は、俺が終わらせないといけないらしい

「 普通の恋 」

ほとけのこんなに今にも泣きそうで切ない顔…初めて見た…

…ごめん、ごめんなほとけ

これでいい、これでいいんだ

俺は目の前にいる大切な人を抱きしめる勇気すら持ち合わせていない

これが俺にできる最大の愛情

さようなら

俺の好きな人