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声の力

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声の力

1 - 1話

♥

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2024年08月13日

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オスマン

ふぅ…

誰も居ない屋上、静かな空 俺は疲れてしまった時にここに逃げてくる

ひとらんらん

あ、オスマン!

オスマン

ひとらん…

ひとらんらん

大丈夫?疲れちゃったの?

オスマン

うん、ごめんね

ひとらんらん

親友なんだから当たり前でしょ!

ひとらんが隣に座ると体を固めていた 力が溶けていった

ひとらんらん

でも、カッコいいも大変だよね

オスマン

うん

俺は産まれた時から顔が整っていた その影響か周りは俺に"男としての完璧"を求めた 容姿端麗、文武両道な人当たりのいい男 それを強制されて演じるしか無くなってしまう

オスマン

疲れた…

ひとらんらん

そんなオスマンにプレゼント!

オスマン

え?

渡されたのは可愛いラッピングがされた 美味しそうなクッキー達がキラキラと輝いている

オスマン

可愛い…!

ひとらんらん

でしょ!頑張って作ったんだよ!

オスマン

え?ひとらんが作ったの?!すごっ!

ひとらんらん

味は…多分大丈夫かな…?

オスマン

ひとらんの料理は全部美味しいよ

ひとらんらん

オスマンが言うならそうだねw

幼い頃から側にいたひとらんは 俺の全てを理解して寄り添ってくれる こうやって二人っきりで話す時が1番素で居られる

オスマン

ただいま戻りました

あ、お帰りなさいオスマン

お帰りオスマン

オスマン

はい

学校が終わり帰宅すれば見たくもない顔が並ぶ 平然と笑顔を貼り付け、ソファに座る

テストはどうだった?

オスマン

満点の学年1位です

うん、ちゃんと続けなさいね

オスマン

はい

他の先生からの定期報告でも良かったのよ!

それは凄いな

だけど、それだけで満足するなよオスマン

オスマン

理解しています

お前もまだまだ未熟だからな

汚点にならないように気を張るのよ?

オスマン

はい

そうそう、今日はオスマンに
ちょっとした提案があってな

オスマン

提案ですか?

珍しい言葉に少し身構えると 机の上に1枚の紙が置かれた、ポスターの様な物を手に取ると目を疑う

オスマン

軍人教育学校…?

実は私の取引先に資本家の方が居てな
その家が経営してる所なんだ

あらここってかなり厳しい所でしょ?

大丈夫さ、うちのオスマンは
文武両道だしな

オスマン

はい、勿論です

それはそうね!
進路も考える時期だから良いんじゃない?

オスマン

…少し、調べてから考えさせて頂きます

あぁそうしてくれ

オスマン

では

オスマン

…ずっとこのままなのかよ

鏡に映るこいつは腹が立つほどカッコいい 男らしさを具現化したような姿 コレを見るたびに腹が煮えたぎる様な怒りが湧く

オスマン

俺だって可愛いって言われたい…

オスマン

クソ…

ボロボロと溢れてしまう涙を裾で拭い ベッドの側に腰を下ろすと電話の音が聞こえてきた 急いでカバンからスマホを取り出し応答する

オスマン

ひとらん?

ひとらんらん

「もしもし、オスマン?」

オスマン

うん、どうしたの?ひとらん

ひとらんらん

「あのさぁ進路って決まった?」

オスマン

いや、特には

オスマン

…でも軍人育成学校になるかも

ひとらんらん

「軍人学校?!」

オスマン

うん、親の取引先が経営してるって

ひとらんらん

「なるほどな…」

ひとらんらん

「俺もその学校にしようかな」

オスマン

え?かなり難しい所だよ?

ひとらんらん

「大丈夫、実は推薦貰っててさ」

オスマン

凄いじゃん

ひとらんらん

「でもオスマンが居ないと楽しくないし」

ひとらんらん

「オスマンと同じ学校に行きたいなって」

「迷惑だった?」って優しい声で言うから 止まったはずの涙がまた出てくる 震える声で何とか言葉を返す

オスマン

はは…wほんとバカだよね…w

ひとらんらん

「…だねw」

ひとらんらん

「もし、それに決定したら教えてね」

オスマン

うん…ありがとう、ひとらん

ひとらんらん

「そろそろご飯だから切るね」

ひとらんらん

「また明日、オスマン」

オスマン

また明日、ひとらん

切れた電話をベッドに置く いつの間にか止まっていた涙の跡を隠す

オスマン

ん゙〜!

オスマン

よし、もう少し頑張ろう

ひとらんらん

オスマン大丈夫かな…

あのつまらなそうな目を見てると どうしても自分では力不足だと実感してしまう

ひとらんらん

…なら努力するしかない!

ひとらんらん

低カロリーのおやつ…

集めた雑誌やネット情報を紙に書き起こし 自分なりに出来ることを考える それしか出来ないからそれを完璧に出来るようにする

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