保健室 ベッド
莉音
ん……。
俊
気づいたか?
莉音
うん…。ありがとう…。
林
莉音!!!大丈夫!?
莉音
うわっ!
莉音
ビックリした~!
先生
その調子なら大丈夫そうね。
莉音
あ、はい…。
林
無理はしないようにするって
言ったじゃん~!!
言ったじゃん~!!
莉音
あはは…!ごめんごめん…。
俊
…………。
陸
……………。
莉音
どうしたの?二人とも?
陸
ううん!何でもないよ!
俊
…………。
莉音
そ、そう?
陸
うん…!
先生
ほら、男子二人は帰った帰った!
ガララララ
先生
ふぅ…。
林
莉音……。
莉音
な、何?
先生
莉音さんは、俊君と同じ
小学校だったの?
小学校だったの?
莉音
えっ?
林
俊から聞いた…。
同じ小学校だったって。
同じ小学校だったって。
莉音
う、うん…。そうだよ…。
林
何で黙ってたの?
莉音
黙ってなんか……。
林
黙ってたじゃん!!!
先生
林さん!落ち着いて!
林
何で話してくれなかったの?
林
莉音は、重い病気ってこと。
莉音
話したところで何が変わるの…?
林
え…?
莉音
別に、林は医者じゃないんだから
治せるわけないじゃん!
治せるわけないじゃん!
莉音
林に話して楽になるんだったら
もう話してるよ!!!!
もう話してるよ!!!!
莉音
勝手なこと言わないで!
私の気持ちもしらないくせに!!
私の気持ちもしらないくせに!!
林
………………
莉音
っ……。ごめん…。
林
ううん…。大丈夫……。
林
私、帰るね…。
莉音
林っ……!
ガララララ
先生
莉音さんは間違ってない。
先生
だけど、今の言い方をされたら
私は莉音さんと関わるのをやめる
私は莉音さんと関わるのをやめる
莉音
先生……。
先生
友達っていうのは
そういうところで壊れていくの。
そういうところで壊れていくの。
先生
私も体験したことがあるからね。
先生
今なら間に合うんじゃない?
莉音
え…?
先生
謝らなきゃ。
莉音
はい……。
ガララララ
ハッハッハッ…!
胸が苦しい…
私はいつもこうだ…。 友達関係もうまくいかない…。
だから、小学校でも 虐められるんだ…。
謝らなきゃ…。謝らなきゃ…。
謝らなきゃ…!
莉音
林っ…………!!
林
り、莉音…!?
林
寝てなきゃダメでしょ!
莉音
ごめん…!
莉音
さっきはあんなこと言って…。
莉音
本当にごめん…!
林
るの…?
莉音
え?
林
何で莉音が謝るの…?
林
謝るのは私の方じゃん…。
莉音
何で…?
林
私、莉音に嫉妬してた…。
林
陸君が転校してきたとき、
まさか莉音と幼なじみだと
思ってなくて…。
まさか莉音と幼なじみだと
思ってなくて…。
林
莉音がこけたとき…。
陸君が助けた所見て
ウザイって思っちゃった…。
陸君が助けた所見て
ウザイって思っちゃった…。
林
だから…だから…。
莉音
もういいよ…。
莉音
なかないで…!
莉音
私は大丈夫だから!
林
ごめん…!ごめん…!
莉音
大丈夫…!大丈夫…!
初めて友達と仲直りできた…。
でも、ここからが地獄の始まりだった…。
せっかく仲直りできたのに…