光が死んだ夏（創作）

1年前

あの話をしたヒカルは、もうこの世にはいない

もう、戻ってこない

あの日見た、ヒカルの目からこぼれてくる何かを

あの日触った、ヒカルの「中」を

信じれない、信じたくもない

あれは、なに？

でもあの時、俺は思ってしまった

ヒカルが「愛おしい」と

もう、ヒカルはおらんのや

でも……それでも

例え、ニセモノでも

ヒカルのかわりには、なれやんけど

そばにおれたらええ

やっぱり、ヒカルはにせもんなんやな

わかってんのに

なんや、ヒカル口数少な

機嫌悪なったか……？

嫉妬……？

ヒカルの頬が、少し赤かった

すると、手に何かが触れる感覚があった

ヒカルは、俺に好きなんかいわん

手繋いだりもしやん

なぜ……俺は

本物でもない、ヒカルを

こんなにも

「愛おしい」と思ってしまうのか

言った時、ヒカルは驚いたような

安心したような

顔を赤くしながら、俺の腕に頬を擦り付けてきた

俺は

このヒカルに

凄く気に入られてしまったんだ

ただ、手を繋いでいたはずなのに

いつの間にか、指を絡めてきて

「恋人繋ぎ」をされていた

「ヒカル」

こいつは何者で、何故こんなにも

俺に執着するんだろう

好評でしたら、次の話かこうと思います