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キスをした
あまり思い出せないけれど
知らない誰か、と
いや、見たこと、あるような
溺れていく僕に
彼女が、キスをした
口の端から漏れる空気と柔らかい感触で
頭の中がいっぱいだった
「あぁ、夢...か」
夢でキスするなんて、よっぽど僕は...いや、なんでもない
「起きたくない」
まだ、あの感触が残っている
「綺麗、だった...ような」
「__!遅刻するよ〜!!」
「はぁーい」
あぁ、体が重たい
「また、おいで」 「今度は、もっと...」
「朝ごはん、冷めちゃうよ!!」
「?はーい!!」
バタン
「今度は、今度こそは、こっちの世界に招待してあげる...」
「海はとっても広くて、とぉーっても、綺麗なのよ」
失敗した気がするけどいいや