TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

愛していける

一覧ページ

「愛していける」のメインビジュアル

愛していける

1 - 愛していける

♥

2,595

2022年04月16日

シェアするシェアする
報告する

月見。

みなさんこんにちは!月見。です☺️

月見。

安定の不定期投稿のお時間がやってまいりました(すみません)

月見。

そしてまた喧嘩ネタっていう(大好物の押し付け)

月見。

長髪キャラだからこそ出来る喧嘩ネタを書きましたへへへ🤤←

月見。

喧嘩ネタはいいぞ!(((

月見。

注意書きです!

注意!! ・地雷さんは今すぐUターン! ・まろにきが付き合ってます ・まろにきが喧嘩します ・nmmn ・ご本人様方とは何も関係のないフィクションです ・口調&キャラ崩壊あり ・通報❌

月見。

あっオンラインライブついに明日ですね!?お家から参戦する月見。ですたのしみで○にそう😇

月見。

リアルまろにきの絡みが見れることをドキドキソワソワしながら見ようと思います・・・。私のお財布事情とコロナで現地に行けないのもあってライブ自体実は初めてなんですよやばいですどきどき!!(うるさい)

月見。

はい、無駄話してしまってすみません🙇🏻‍♀️

月見。

それでは本編へ、

月見。

どうぞ!

悠佑

それはまろが決めることちゃうやろ!?

If

あにきは何も分かってない!!

まろの家の中に響き渡る、二人分の怒号。本来平和な家デートをする予定だったのだが、いつの間にか始まってしまった喧嘩。

If

泊まる時いつも髪の毛乾かしてんの誰だと思っとるん!?

悠佑

はぁ!?なんで今その話が出てくんねん!それにまろがやるって言い出したんやろ俺は頼んでないわ!!

If

あにき髪長いしいい加減面倒臭いと思ってたんだよ!男なのにそんな髪伸ばしてくだらんわ!!

悠佑

ッ、・・・あぁそうか!悪かったな!!長髪きもいよな!もうええわ帰るわ!!

If

あっそ!勝手にしろや!!

喧嘩の理由なんて忘れてしまった。けれど、いつの間にかお互い抑えられないくらいにヒートアップしたその喧嘩。

言葉を吐き捨てるように、俺はまろの家を飛び出した。

翌日の朝、起きて洗面所の鏡の前に立てば、腫れぼったくなった目がそこにあった。

少しでもマシになるように冷やしながら、昨日のまろの言葉を思い出していた。

“あにき髪長いしいい加減面倒臭いと思ってたんだよ!男なのにそんな髪伸ばしてくだらんわ!!”

今まで、そう思っていたのか。

まろが、ポニテが好きだとずっと言っていたから。

時折愛おしそうに目を細めて、さらりと髪の毛を触ってくれるから。

伸ばしていた髪の毛。もう、意味無いな。

鏡に映る、長い髪を下ろした自分が、酷く醜く見えた。

俺はスマホを手にして、とある場所に電話をかけた。

ありがとうございました、という爽やかな声に送り出され、俺は外に足を踏み出した。

やけにスッキリした首元。役目を無くしたヘアゴムが、寂しそうに俺の手首で揺れている。

今日は特別用事も無い。このまま帰って家に一人で居ても、きっと落ち着かない。

とりあえず街を歩いてみるかと体の方向を変えた時、目の前から歩いて来た人物とぶつかった。

悠佑

っ!

うわっ、すみません!大丈夫で───って、え、?

初兎

・・・ゆう、くん?

悠佑

・・・初兎

まさか、こんなすぐに知り合いに会うことになるとは。

初兎

え、な、髪、なんでっ・・・!?

悠佑

・・・なんでお前がそんなに焦ってん

初兎の取り乱しように、なんだか笑えて来てしまった。けれど初兎は依然深刻そうな表情を崩さない。

初兎

なんでって、やって、悠くん大事に伸ばしとったやん!!どうして切ってしまったん、なんかあったん・・・!?

悠佑

・・・

何も理由なんて無いと言えたら、初兎に心配も迷惑も、かけることなんてなかったのに。

優しい初兎の焦った顔を見ていたら、そんな取り繕う言葉が、喉から先へ出て来てくれなかった。

初兎

・・・悠くん、僕の家行こう

何かを察したらしい初兎が、俺の手を引いた。

申し訳無さに襲われながら、その背中についていく。

歩いても、風が吹いても靡く長い髪がないことに、やっぱり違和感があった。

初兎

適当に座ってええよ

初兎はそう言うとキッチンに入って行き、少ししてマグカップを持って出て来た。中身はココアのようだった。

初兎

・・・何があったか、話してくれる?

無理には聞かんよ、と付け加える初兎。そんな彼の優しさに、また申し訳なくなる。

悠佑

・・・喧嘩、したんよ

誰となんて、言わなくてもきっと分かるだろう。

悠佑

理由なんて忘れたけどな。売り言葉に買い言葉でどんどんヒートアップして。・・・まろが言ったんよ、俺の髪長くて乾かすん面倒臭いし、男が髪伸ばしてくだらんって

初兎の息を呑む音。初兎の顔を見ることが出来ず、俺は俯いていた。下を向いた時に髪が滑り落ちてこないのも、やっぱり違和感ばっかりだ。ずっと違和感ばかり感じ取って、俺未練タラタラやなぁ。

髪と一緒に、こんな気持ちも切り離してしまいたかった。

悠佑

俺が勝手に切ったんよ。・・・ごめんな初兎、心配かけて

今、上手く笑えているんだろうか。髪が短い自分なんていつ振りか分からない。初兎の目には、俺はどう映ってる?

初兎

・・・っ!

悠佑

!?

ぱん!と両手で顔を掴まれ、強引に初兎と目を合わせられる。

初兎

笑うなや!!

悠佑

っ、

初兎

辛いに、決まってるやん。好きな人からそんなこと言われて、いふくんの為に伸ばして、大事にケアまでしてた髪を、その本人から貶されるなんて、辛いに決まってる!

初兎

辛いなら、泣きたいなら、弱音吐いて泣けばええやん!僕はそんなに頼りないん!?

悠佑

・・・っちが、

初兎

迷惑とか、面倒とか思うわけないやん!僕の気持ちも、僕らの絆もっ、舐めんな悠佑!!

悠佑

っ・・・!

普段、怒らないのに。怒るのなんて、むしろ苦手なくせに。

俺の為に怒ってくれている彼の優しさを、ひしひしと感じて。

視界が滲む。初兎の顔はほとんど見えなかったけど、俺が涙を流したのを見て初兎は俺を抱き締めた。

初兎

髪切るん、辛かったよな。髪長い悠くん凄いキマってて、かっこよくて、綺麗で好きやった

初兎

・・・でもな、これだけ言わせて。髪短いのも、最強に似合っとるよ。全部大好きな悠くんや

悠佑

っ・・・!しょ、う・・・!

初兎

・・・今日は僕がお兄さんやなぁ。いよいよ僕もいれいす最年長かぁ〜

なんて、少しふざけたことを言う声が酷く優しくて、温かい。

初兎の腕の中で情け無く泣いて、それから少しの間、俺は眠ってしまった。

悠佑

・・・、?

初兎

・・・あ、起きた?おはよう悠くん

悠佑

ん、初兎・・・?

初兎

そうやで〜

柔らかい声が頭上から降ってくる。頭上から。

・・・頭上から?

悠佑

・・・おわっ、悪い!!

自分の状況を理解し、俺は慌てて体を起こした。

横になっていた俺の頭は、初兎の膝の上にあった。所謂膝枕だ。泣いていつの間にか寝てしまっていたらしい。男に膝枕なんて嬉しくもないだろうに。

初兎

なんや、別にええのに

悠佑

男に膝枕とか嫌やろ・・・

初兎

いや?寧ろ役得やったで

悠佑

初兎

あ、そうそう悠くん、さっき悠くんのスマホにいふくんからLINEきとったんやけど

初兎の言葉に、体が微かに強張った。

これなんやけど、と初兎が掲げるスマホの画面を見れば、そこにはこう書いてあった。

今から家来れる?

話がしたい

悠佑

・・・

初兎

悠くん、無理せんでな?

悠佑

大丈夫や、行ってくる。ありがとな、初兎。色々すまん

初兎

いやいや、気にせんといて〜。また今度焼肉奢ってな!

悠佑

見返り求めんのかよ!

初兎と笑い合いって、俺は初兎の家を出た。数時間振りの日差しが嫌に眩しかった。

覚悟を、決めないと。

If

・・・

悠佑

・・・話って、なんや

チャイムを鳴らし、中から出て来たまろは、俺の姿を見て言葉を失ったようだった。

まろがどんな顔をしているのか、その顔を見ることが出来ず俯く俺には分からない。

別れ話と言うのなら、早く振ってほしい。もう会いたくないと、酷く突き放してほしい。俺が違和感も未練も、もう何も感じないくらいに。

If

・・・なん、で。・・・髪、

悠佑

・・・くだらんのやろ。男のくせに、ケアまでして髪伸ばすなんて

If

っ・・・!!

悠佑

・・・サッパリしたやろ

If

俺が、そう言ったから、髪切ったん・・・?

悠佑

・・・

悠佑

もう髪乾かすのも楽になったな。・・・でもまぁ、もうまろは乾かさんか

If

・・・は、なんで、どういうこと?

悠佑

別れ話、するんやろ

If

・・・・・・え

悠佑

お前は優しいから言い辛いかもしれんけど、はっきり言ってくれてええよ。・・・この髪も、似合ってないなって笑い飛ばしてくれ

きっと、上手く笑えていない。まろの顔を見れる訳もなく、依然顔を下に向けているから意味なんて無いかもしれないが。

これ以上声を出したら泣いてしまいそうで、唇を噛み締める。

If

・・・っ

パシっと、手首を掴まれる。別れ話中に逃げないようにか。これから、いよいよ別れ話をされるのかと、俺は覚悟を決めた。

・・・しかし、いつまで経ってもまろの声は聞こえてこなかった。

悠佑

・・・?

顔を上げてまろを見て、俺は目を丸くした。

悠佑

・・・なんで、まろが泣いてるん

If

っ・・・

ボロボロと涙を溢すまろは、何処か悔しそうに、悲しそうに顔を歪めていた。

If

・・・俺は、何も言える立場じゃない。泣く権利も、無い。・・・っけど、ごめん、

あぁ、どうして泣くんだ。どうしてそんな表情をするんだ。

今視界を滲ませている正体が溢れてしまわないように、堪えようと唇をぐっと噛む。

悠佑

っ!

俺のそんな行動をやめさせるかのように、まろは俺を引き寄せ、抱き締めた。

If

・・・思って、ないよ。あにきの、・・・悠佑の髪の毛結ぶのも、乾かすのも、全部大好きで、風で靡いたりとか、サラサラで綺麗な、悠佑の努力の結晶の髪の毛が、凄く、好きだった

微かに震える声が鼓膜を揺らす。

If

喧嘩して、思ってもないこと言って、・・・髪、切らせてごめん。もう今更、俺にこんなこと言う権利ないかもしれんけど、・・・っ俺は悠佑の長い髪が、悠佑が、大好きやからっ

If

だから別れ話とか、言わないで。・・・今日、仲直りしたくて、謝りたくて、呼んだんよ

悠佑

っ・・・!

まろの潤んだ言葉が、ゆっくりと俺の中に染み込んでくる。

嫌いに、なったんじゃないの?

別れたいと、思ってないの?

悠佑

お、れのこと、嫌いになってへんの・・・?

If

なるわけ、ないやん・・・!!

悠佑

・・・ごめ、俺、勝手に髪、切って・・・!

If

違う、悠佑は悪くない。俺があんなこと言ったから、・・・ごめん、本当に

まろが俺の後頭部の髪を撫でる。肩甲骨の下あたりまで伸びていた髪が短くなり、行き場を無くした手が寂しそうに俺の毛先を触った。

If

・・・また、伸ばしてくれる?

悠佑

・・・まろが望むなら、喜んで伸ばすわ

悠佑

・・・まろも、また乾かしてくれる?

If

・・・っどれだけ短くても長くても、一生乾かすから

悠佑

なんや、プロポーズみたいやなぁ

またこうやって話せること。未来の約束を、未来の話を出来ること。嬉しくて、さっきまでとは違う涙が笑みと共に溢れる。

If

・・・プロポーズは、まだ出来ないけど

悠佑

まろが俺の髪に唇を落とした。

If

・・・一緒に、暮らしませんか

悠佑

・・・・・・へ、

If

俺に、毎日髪の毛乾かさせて欲しいし、毎日最初におはようって、最後におやすみって、言わせて欲しい

If

・・・もう、一人で泣かせたくない

悠佑

っ・・・!

悠佑

・・・泣くことなんてないわ、まろと毎日を過ごせるなら

If

・・・悠佑、それって、

悠佑

断る訳ないやん。・・・よろしく、お願いします。まろ

If

っ・・・!絶対、ぜっったい、毎日笑わせるから

悠佑

もう充分笑わせてもらってるわ

これ以上の幸せなんて感じたことがないと思うくらい、幸せで満たされて。

君がいるから、笑顔になれる。

短くなった髪も、君との新しい生活の始まりの合図なら。

If

っあ、言い忘れてた!!髪短くなったのは衝撃えぐいけど、・・・短いのも、似合ってる。最強にかっこよくて、かわいい

君が、そう言ってくれるから。

今の自分も、まだ違和感があるこの髪も、愛していける。

この作品はいかがでしたか?

2,595

コメント

21

ユーザー

時間たってしまってますけどコメント失礼します!やっぱ喧嘩ネタって神ですね!私も好きです!

ユーザー

さっいこうーーーーーー

ユーザー

貧血です、助けてください...((( このままだと出血死します...( *´ཫ`*) 大好きです、...(((((

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚