葛原
人使い荒いわ〜ほんと
蒼
申し訳ない申し訳ない……
葛原
まぁいいけど、腕時計忘れんなよ〜車は後ろ乗って〜
蒼
うんわかったよ、時計は来週の日曜日ね
葛原
予定空けとく、何買ってもらおうかな〜
そう言うと葛原はドアを開けた。
蒼
よっこいしょ……っと
車の中に入ると、一気に女物の香水とタバコの匂いがした。 蒼は香水が強すぎて、一瞬ギュッと顔を顰めた。
女乗せすぎ……道徳心ゼロなのになんでこんなにモテるんだ…あぁ失礼すぎだ私
蒼
運転お願いね
葛原
腕時計に免じて葛原車、安全運転で行きま〜す
蒼
あざまるです
葛原
あぁそうだ助手席にタバコあるからとって、後ろ向けねぇ
ふと隣を見ると、隣にはスーパーにあるカゴ。 その中に沢山タバコが入っていた。 王道なのもあれば初めて見るもの、壊れているのか放置されている電子タバコ……
蒼
どれ?多すぎだよ
葛原
なんでもいいよ
蒼
あぁ………んじゃこれね
葛原
ライターとって〜
蒼
人使い荒いって言葉そっくりそのまま返すわ……はいどうぞ
葛原
いいなこれ、初めて吸ったけど
蒼
チャレンジャーだね
葛原
だろ?
蒼
その精神くれよ
葛原
気が向いたらな
長い無言が続く。
ふと、ルームミラー越しに2人、目が合う。
葛原
……
葛原
あのネックレスすごいだろ
蒼
…なんの事?
葛原
時間戻ったろ?って
蒼
うん…
葛原
俺も3回ぐらい戻ってる
突然頭がズキリと痛くなる蒼。 いきなりの痛さにスカートをギュッと握った
蒼
うぇ……いった頭……
葛原
そうだそうだ、戻ったこと告げると頭痛くなるんだった。時期に俺が死んだ時の記憶が出てくるから気をつけて〜
蒼
何それ酷い悪魔鬼ゴリラヤニカス
葛原
お父さんそんな暴言が酷い子に育てた覚えはありません
蒼
私もあんたみたいなヤニカスに育てたつもりは無いよ
蒼
……てか死んだっていってるけどさ葛原って変なのに会って死んだの?
葛原
変なの?
葛原
うわお前マジ?会ったの?
蒼
何?私想像以上にヤバいやつにあってたの?
葛原
やばい所じゃねェって〜……
信号が赤になった途端、葛原はため息をついて顔を押えた
葛原
不審者に殺されたと思ったらまさかアイツらにかぁ……
葛原
うわ頭に流れてきた、首切られたのか
蒼
首をガッと……あぁ気持ち悪い。
ていうかアイツらって何体もいるの……?
ていうかアイツらって何体もいるの……?
葛原
そりゃもううじゃうじゃと。
一から説明する。よく聞けよ
一から説明する。よく聞けよ
蒼
うぇー……わかったよう