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記憶と失った大切なもの

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記憶と失った大切なもの

6 - 第6話 タイムリミット

♥

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2025年06月21日

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一方その頃

玲王

ぅっぐ……ゔぁ……

玲王は泣きながら病院から飛び出して走っていた。

わかってる。凪は記憶がないし、本当の凪は俺にあんなこと言わないと。

でも記憶を失ってても凪というのは事実で、思い出してくれない悔しさとあんなふうに思われていたというショックに耐えられなかったのだ。

そのまま玲王はある公園にたどり着いた。幸いそこに人はいない。

ベンチに腰掛けた後、またあの言葉が蘇る。

俺が忘れてるってことはお前は俺にとってほんとにどうでもいい存在だったってことでしょ?

人の気持ちも考えられないんだから、キモイことする前にさっさと帰ってくんない?

玲王

っ……!!

玲王はまた泣き出してしまった。

凪に拒絶されたことが辛くて悲しくてたまらなかった。

玲王

(もう、あいつには……俺なんていらないんだ)

國神

っ……!いた!!

國神が息を切らしながら玲王に駆け寄った。

玲王

ぐすっ……くにがみ……

國神

よかった……探したぞ。

玲王

……ごめんな。勝手にあんなことして飛び出して。

玲王は涙をふいて少し落ち着いた後そう謝った。

しかし國神は首を横に振って、気にするなと優しく声をかけてくれた。

國神

お前が心配だから来たんだ。あんなふうに言われて傷つかないわけがないだろ?

玲王

……うん。

國神

千切とかも言ってたけどさ、一回見舞いに行くのやめれば……

玲王

もういいの。

國神

……え?

玲王の言葉に國神は戸惑った。

玲王

俺が凪に過干渉したからあんなことになったんだ。

國神

……いいのかこのままで?

玲王

うん……実質これが最後のチャンスだったし。こんな結果でしたってことだから。

國神は少し気まずそうに尋ねる。

國神

でもお前、明後日から日本出て行くんだろ……?だから最後に凪と話せたらいいなって……

そう、俺は明後日には日本を発つ。

前に4人に話したのはこのことだ。

玲王

……現実見れたから大丈夫。俺帰るよ。

國神

玲王……

俺はベンチから腰を上げた。

國神

御影コーポレーションの海外進出の件で行くんだっけか。

玲王

ああ。ブルーロックも終わったし十分サッカーもさせてもらったし。

國神

……

玲王

大丈夫大丈夫。いつかお前らも来いよ。ご馳走するから。

玲王はそう言って笑うが、國神の目にはどこか無理をしているようにしか見えなかった。

國神

……

玲王

……國神?

國神

なんでもない。ちゃんと戻ってこいよ。その頃にはきっと凪もお前のこと思い出してる。

玲王

……そうだといいな。じゃあもう準備あるし戻るわ。

玲王

絶対見送りにこいよ?

國神

ああ、4人で行くよ。

玲王

約束だからな!

國神

ああ、約束だ。

國神

またな、玲王。

玲王

おう!

玲王は國神に手を振って走って帰って行った。

2日後の空港

その場には潔、蜂楽、千切、國神がいた。

頑張ってこいよ玲王!

蜂楽

ちゃんと連絡してね!

玲王

するよ!するする!

2日前凪の件で泣いていた面影はどこにもなかった。

玲王

じゃあ、行ってくる!
お前等も体には気をつけろよ?

千切

お母さんかよ?w

國神

海外に行くお前の方が気をつけろよ?事故とか事件とか心配だから。

やばいお母さんが2人いるw

玲王

わーってるって!じゃあな!

玲王はキャリーケースを引きずりながら乗車口の方へ消えていった。

……はぁ、しばらくお別れか。

千切

暇になったら鬼電しようぜ。

國神

異国でもちょっかいかけてやんなよ……

蜂楽

……そういや凪っちって、玲王っちが海外行くこと知ってるっけ?

多分知らないはず。玲王ってそういうのいうの躊躇う奴だし。

千切

ほんっとにあのバカ……。さっさと思い出して後悔しろよな。

國神

全くだ。

おかえりなさい!

凪くんが記憶戻る前にに玲王くんどっかいっちゃいましたねー……

起きた時悲惨ですねこれ。

物語はまだ続くのでこれからもよろしくお願いします!

あと投稿遅れてすみません。

今日の夜も出すので。

それではさようなら〜!

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