お酒を飲むのを控えていたんだ
悪夢を見てしまうから
人より二日酔いの副作用が酷く、連休でないと迷惑をかけてしまうから
なのに…今は心地がよい…夢見心地というのはこういうものなのか…
太宰
フラフラしていますね…乱歩さん
頭の微小なふらつきで状態を読み取ったのだろうか
太宰
お水を1杯だけ飲んで横になりましょう
そう言い、机からコップを取った
太宰
飲めますか?
少しだけ甘えてみたくなった
乱歩
ふらふらで飲めらい〜
乱歩
飲ませえ
上目遣いをしながら服をぎゅっと掴んだ
彼は予想外だったのか目を丸くしてきょとんとした
少しの時間を置くと理解したのかクスッと笑って
太宰
可愛いな〜
太宰
乱歩さんのことをもっと知りたいのは山々なのですが下戸と聞いておりますので
さりげなく優しい口調でその言葉を話しながらゆっくりと口に水を運んだ
僕が嚥下したタイミングを見ながらゆっくり、ゆっくり吐かないように
太宰
飲み終わりましたね
乱歩
僕…眠いよ…
太宰
寝ましょうか
乱歩
ねぇ…太宰…
太宰
ん?
ベッドから離れようとする彼を引き止めるように裾を引っ張った
乱歩
僕のこと…襲うの…?
一瞬だけ間が空き…口を開いた
太宰
私は乱歩さんが幸せならそれでいいんです
太宰
嫌がることはなるべくしないようにします
太宰
それでも、脳に障害があって嫌なことをしてしまうかもしれません…
太宰
お酒が完全に抜けたら全て話しましょう
太宰
お酒の手を借りると、本当の乱歩さんなのか判斷が読めないので
左手で乱歩の頭を撫で
おやすみなさいと太宰は言った気がする…






